2023年に亡くなった熊本・八代市出身の歌手・八代亜紀さん(享年73)について4月21日発売予定のアルバムの特典に、極めてプライベートな写真が同封される予定であることが物議を醸している。熊本県の木村知事は「極めて不愉快で許しがたい」と強く非難し、販売の中止を求めた。
『極めてプライベートな写真』同封
『雨の慕情』など数々のヒット曲で知られ、2023年12月に亡くなった熊本・八代市出身の歌手八代亜紀さん。

熊本地震や豪雨災害の被災地を慰問し、支援活動にも熱心に取り組むなど、様々な功績がたたえられ、2024年に『県民栄誉賞』が贈られた。

そんな八代さんをめぐり、鹿児島のレコード会社が4月21日に発売予定のベストアルバムの特典に、八代さんの『極めてプライベートな写真』を同封すると発表。SNS上では「死者の尊厳を踏みにじる行為」といった批判の声が噴出するなど物議を醸している。
「県民栄誉賞を受賞された県民の誇り」
4月16日の定例会見で熊本県の木村知事は「極めて不愉快で許しがたい」と何度も繰り返した上で「販売を中止すべきだ」と述べた。

木村知事は「私は極めて不愉快で許しがたい行為と言わざるを得ない。興味本位で取り上げられ、かえって販売をもくろむ業者の利益につながることがあってはならない。県民栄誉賞を授与した熊本県としても、極めて不愉快で許しがたい行為と申し上げたい」と、厳しい言葉で非難した。

また、記者から「販売を中止すべきか?」と尋ねられると、木村知事は「そりゃあ中止すべきだ。県民栄誉賞を受賞された、県民の誇りでもある八代亜紀さんを冒涜することがないよう、切に願いたい」と述べた。
(テレビ熊本)