この週末は、花見日和で桜の名所は混雑したが、各地で迷惑行為も相次いでいた。
桜の枝を揺らしたり折ったりする姿を見るとがっかりするが、公共の場所に生えているものでこういう行為をすると罰せられるおそれもある。

外国人インフルエンサー?が満開の桜の木で“逆上がり”

SNSで拡散された動画では、問題の人物は満開の桜の木にしがみつき、あろうことか懸垂を始めていた。

満開の桜の木で懸垂や逆上がりをする人物
満開の桜の木で懸垂や逆上がりをする人物
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さらに、桜の木をがっちりつかむと、今度は“逆上がり”。
筋肉自慢でもしたいのだろうか。

さらに別の男2人も桜の木にぶら下がっていた
さらに別の男2人も桜の木にぶら下がっていた

迷惑行為を繰り返す男はかなり体格がいいため、木は大きくしなり、いつ折れてもおかしくない状況だ。
さらに動画では、別の男2人もふざけ合いながら、桜の木にぶら下がる行為に及んでいた。

お台場に来ていた人にこの動画を見てもらうと、「日本人じゃ考えられないなみたいな。面白がってるなって」、「日本の文化をまったく理解してない。ありえない」、「すごい。筋肉マッチョなんで注意はできないと思いますけど、こういうのはちょっとやってほしくないかなと思いますね」などという感想が聞かれた。

懸垂などしていたのは外国人インフルエンサーか
懸垂などしていたのは外国人インフルエンサーか

動画の中で懸垂などをしていたのは、SNSで60万人以上のフォロワーを持つ外国人インフルエンサーとみられる。

男は迷惑行為についてSNSで謝罪した
男は迷惑行為についてSNSで謝罪した

批判の高まりを受け、男は迷惑行為についてSNSで謝罪したうえで、日本を訪れる外国人観光客に対し、「桜は日本の文化にとって神聖なものです。非常に繊細なので絶対に触らないでください」と呼びかけた。

立ち入り禁止場所で撮影…道路の真ん中でも

お花見シーズンもいよいよ終盤。
休日としてはラストチャンスとなった週末の東京は、各名所が大混雑となった。

目黒川の橋の上は大勢の花見客であふれていた
目黒川の橋の上は大勢の花見客であふれていた

目黒川沿いに咲いた満開の桜を撮影しようと、橋の上にあふれていた大勢の花見客。
その付近では、ある迷惑行為も見られた。

立ち入り禁止場所で撮影する人も
立ち入り禁止場所で撮影する人も

目黒区が設置している事務所のテント周りは立ち入り禁止となっているが、愛犬を連れた男女が無断で侵入し、桜との写真を撮影していた。

一方、JR渋谷駅からすぐの桜スポット・さくら坂で相次いでいたのは、車道に飛び出しての危険な撮影だ。

道端に座り込んで撮影する人が
道端に座り込んで撮影する人が

ドレスの女性を撮っているカメラマンは道端に座り込んだ状態で撮影していた。
車道に座りながら桜を撮影する人々も。

路上で撮影している人がクラクションを鳴らされる場面も
路上で撮影している人がクラクションを鳴らされる場面も

取材中、路上で撮影している人が、後ろからバイクが来てクラクションを鳴らされる場面もあった。

さくら坂では、多くの外国人観光客が、道路の真ん中で撮影に夢中になっていた。

アメリカから来た観光客からは、「車が来たら危ないから早く撮影したよ」とあきれた言い訳が聞かれた。

錦糸公園はごみだらけ…家庭ごみも

東京スカイツリーと桜のコラボレーションが楽しめる東京・墨田区の錦糸公園も多くの花見客でにぎわっていた。
しかし桜の絶景のそばに広がっていたのは、思わぬ光景だった。

錦糸公園のごみ箱はあふれていた
錦糸公園のごみ箱はあふれていた

ごみ箱はすでに、満杯の状態ではみ出してしまっていて、仮設のごみ箱は入りきらないほどのごみであふれていた。

特に目についたのは、花見客が捨てていったとみられる大量のブルーシート。

一夜明けた公園の桜の下はごみだらけ
一夜明けた公園の桜の下はごみだらけ

一夜が明け公園に行ってみると、桜の木の下はごみだらけ。
ペットボトルや生ごみなどが分別されることもなく放置されていた。

中には、花見客が忘れていった革靴や粗大ごみ扱いとなるスツール、さらに黒い帯のようなものが落ちていた。

また、ごみの中にはなぜか家庭ごみが混じっていた。

清掃員は、「飲食店の方なのか、まあたぶん近くに住んでいる方なのか、すごい家庭ごみが…。最低限のマナーを守っていただきたいな」と苦言を呈していた。

関東では、ゲリラ豪雨が見頃の桜の花びらを散らすなど見納めの時が近づいている。
(「イット!」4月7日放送より)

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