佐賀県議会の最大会派・自民党に所属する議員が退会届を提出し新たな会派を結成した。自民党の分裂は28年ぶり。会派を退会した議員は県立大学予算関連の採決で会派の方針に従わず役職停止処分を受けていた。

会派の方針に従わなかった11人
退会届を提出したのは県議会の最大会派・自民党に所属する議員11人。自民党は2025年3月31日に会議を開き、11人の退会を承認した。

この11人は2023年12月、県立大学の予算に関連した県議会の採決で、自民党会派の方針に従わず2年間の役職停止処分を受けていた。

会派を抜ければ処分の効力は無くなる。
臨時県議会前に自民党2会派に分裂
県議会では2025年4月、議長などを選ぶ臨時議会があり、それを前に自民党が2つの会派に分裂する形となる。

自民党会派退会届を提出した原田寿雄県議:
かえって分かれた方が様々なことで一緒にやれることもあるのではないかと選択をさせていただいた次第です

自民党県議団 藤木卓一郎会長:
政策上の見解や対立、拭い去れない対立や見解の相違については、すべては県民のために我々頑張っているのだから致し方ない

議会事務局には2025年4月1日、「自由民主党ネクストさが」の会派届が提出された。
自民党の会派分裂は28年ぶり
佐賀県議会で自民党が分裂するのは28年ぶりとなる。

自民党は現在28人の議員が所属していて、11人が退会しても県議会の最大会派は維持することになる。