寝具などに潜み、一度刺されると眠れなくなるほどのかゆみに襲われる「トコジラミ」。
こうした被害を未然に防ぐため、今活躍しているのが、鋭い嗅覚で「トコジラミ」を発見することができる探知犬です。

日々、訓練に励む探知犬の「ララちゃん」と「ビートくん」。

下山当さん:
シーク(探せ)、シーク(探せ)、シーク(探せ)。
ショーミー、グッドボーイ。

探知犬ハンドラーの下山当(しもやま・あたる)さんです。
下山当さん:
2頭はよく頑張っているなと思いますね。仕事、一生懸命してくれるんで。

日本を訪れる外国人観光客が急増する中、年間4000室もの宿泊施設を、探知犬とともに調査しているといいます。
下山当さん:
人間がトコジラミを1部屋、点検しようと思ったら、20分から30分はかかると思います。ただ、犬の場合は3分から5分くらいの間で調査ができます。

優れた嗅覚により、スピーディーで正確な探知を実現。
その発見率は、人間の目視調査が30%未満なのに対し、探知犬では約95%にもなると言います。

下山さんが探知犬と出会ったのは、今から5年前のこと。
下山当さん:
初めはやっぱり犬の行動を読み切ることはできなかったです。今では、犬のちょっとした行動だけでその日の状態が分かるようになってきました。

日々の訓練で、探知犬との絆を深めてきた下山さん。

下山当さん:
ホテルには、もっと安心して泊まっていただければと思う。見落としはしないように細心の注意を払いながら日々、仕事をしています。
宿泊施設やそこに泊まるお客さんの安眠のため、下山さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」3月11日放送)
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