描かれているのは、様々な家族の一コマ。これは“絆画”と呼ばれる特別な絵画です。

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大村 順さん:
“絆画”というのは亡くなった人が、いま生きていたらこうなっていたかもしれないという姿を遺族から聞いて1枚の絵にする。

“もし、あの人が今も生きていたら…”。
その思いを絵にするのが“絆画作家”の大村順さんです。

大村 順さん:
亡くなった大切な人のことを、つらくても話してくれた内容は、しっかり絵に込めて届くような形にしたい。

大村さんに“絆画”を書いてもらったという女性。8年前に夫を亡くしました。

夫を亡くした女性:
ワインを(娘の)20歳の誕生日に飲みたいねって(夫と)話をしていて、(大村さんが)「20歳のお祝いをディズニーシーでやっている絵にしましょうか?」と。

20歳になった娘さんが亡くなったお父さんと乾杯する様子が描かれています。

大村さんが、初めて“絆画”を書いたのは7年前。若くして亡くなった親友の家族のためでした。

大村 順さん:
(親友の母親が)「息子が生きているみたいだ」って言うのを聞いて、こんなに喜んでもらえるんだったら、やっていきたいなって。

絆画を通して“大切な人の存在を感じてほしい”と、大村さんは、きょうも描き続けます。

大村 順さん:
「この人がいたから、自分達は繋がっているんだ」と、家族の繋がりのようなものを感じてもらえたらいい。

“大切な人の今”を描く大村さんの活動は明日も続きます。
(「イット!」3月10日放送)

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