高校生と親は、アルバイトについてどう考えているのかを広島の高校新聞部が調査した。親は子どもが大学生になったらバイトで5~10万円の月収を期待するケースが多かったということだ。
物価高、親は子供に5~10万円を期待
この調査をしたのは広島の崇徳高校新聞部で、新3年生とその親にアンケートを実施。

崇徳高校新聞部 副部長の洲濵侑さんによると、崇徳高校はアルバイトが禁止されているので、今はできないが、大学生になったらという前提で、きいたということだ。

まずは高校3年生たちが、大学生になったときにバイトで働きたい時間で、多かったのは週10時間以上20時間未満。
そして、親の側は子どもがバイトをする場合、5万円から10万円の月収を期待するケースが最多だったということだ。

洲濵さんは、この内容について「物価高騰などで家計が圧迫される中、親が子どもに期待する部分があるのではないかと思い聞いてみたが、5万円から10万円という家庭が多く、家賃や光熱費など生活のベースとなるものは親が払うが、残りは自立するためにも自分で稼いでね、と答える親が多かった」と語る。
飲食店でのバイトが多く「まかない」に期待
今回はさらに現役大学生10人にも話を聞いている。

全員がアルバイトをしていて、親から「稼いでもらいたい」といわれている人は10人中3人。平均の時給額は1,202円ということだ。
大学生のアルバイトの業種ついて、洲濵さんは「飲食店が多く、『まかない』にも期待していて、少しでも『生活の足し』にという考えで働いている」と分析する。
また、広島県以外の大学に進学している人は、「親から生活費の支給はあるが、生活がギリギリ」と答える人が多かったほか、「アルバイトをしていても大学の授業との組み合わせがうまくいかず、うまく働けない」という声もあったという。
(テレビ新広島)