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夜の渋谷センター街で多くの人の視線を集めていたのは、歌舞伎俳優の中村橋吾さん。

歌舞伎俳優・中村橋吾さん
歌舞伎俳優・中村橋吾さん

街ゆく人たちに、歌舞伎を通して、貧困や環境問題といった社会課題を訴える活動をしています。

中村橋吾さん:
この渋谷という街をどうか皆さん楽しんでいってくださいませ。そして、私とともに社会課題を考え、共に良き未来を築き上げましょう。

橋吾さんが演じているのは、オリジナルの創作歌舞伎。様々な社会課題に立ち向かう、主人公を描いた物語です。

中村橋吾さん:
社会課題、いろいろなものがあると思うんですけど、そういったものを1つの『厄災』という言い方をして、お酒に封じ込めて飲み干してしまうという。

橋吾さんがこの活動を始めたのは5年前。
当初は、“コロナ禍の厄を落とす”という意味合いで、この演目を作成しました。

それが形を変え、社会課題がテーマの創作歌舞伎として、現在でも全国各地で披露されています。

中村橋吾さん:
実際に社会課題解決までにはいかないかもしれないが、そこは一緒にみんなで考えてみるという入口を歌舞伎を通して伝えられたら。歌舞伎にはそういうものを伝える力があると思うんですね、だから私は好きなんです。

役立つ者こそ『役者』であるという言葉を信条とし、社会課題を訴える橋吾さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」 3月5日放送)

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