午後5時、ドクターヘリの運航終了時間だ。これで退勤かと思いきや…。
鳥取大学医学部附属病院・松尾紀子医師:
連れて帰ってきた人が入院になるので、その入院の作業をこれからします。
関わった患者に少しでも携われたらとの思いからだ。

地域医療の隙間を埋めていきたい…めざす医師の姿とは
2人の子どもを育てる松尾医師。「生きていてくれたらそれが幸せです。人は突然死ぬんだな…という風にここに来てより強く思うようになったので」と話し、思うように子どもたちとの時間が取れない時もあると言うが、母親として健やかに成長してほしいという思いを新たにしたという。
そんな松尾さんが目指す医師の姿とは…。
鳥取大学医学部附属病院・松尾紀子医師:
なかなか『大きい病院にじゃあどうぞ行きましょう』と言っても行ける方はいないので、隙間を埋めていきたかったというのは本当の思いです。資格を取ったからといって全部できるようになってるわけではないので、やはり勉強は勉強で続けていかなきゃいけないなと思ってます。

資格を取得し、ようやく「スタートライン」。
鳥取大学医学部附属病院・松尾紀子医師:
救えない命は当然ありますが、常に誠意を持って対応したいと思います。
「空飛ぶ救急医」として、これからも患者の命と向き合っていく。
