久住さんはこの店との出会いを「基本的に仕事が終わってから飲むから、やっているところが限られている」と語った。

さまざまな久住さんの作品を読んだという植野さんは、「食」をテーマに作品を描いたきっかけを聞く。
「一人で食べている人の頭の中が面白いと思って。カレーライスを食べるときに、ルーとライスのバランスというか、このまま食べ進んでいくとご飯が余る、ルーが足りなくなる…そういったことを考えている人の頭の中、自分は恥ずかしい気持ちがあった。でもそれって面白いんじゃないかなぁと、実はみんな考えているんじゃないかと。お腹が空いている人って滑稽だと思っていて」と語る。
ご飯と相性抜群な久住流おつまみ
一人、自宅で飲むこともあるという久住さんは、そのとき作るおつまみのレシピを紹介した著書も出している。

「缶詰のシャケと玉ねぎのぐちゃぐちゃあえ」や「レンジで作る焼きビーフン」など自宅でサッと出来るレシピが満載。そこで、久住さんが作るおつまみレシピを植野さんと実践する。

今回作るのは「ごちそう納豆」。一口食べた植野さんは「薬味のそれぞれの持ち味と梅が効いていますね」と絶賛する。

特に、トッピングとしてかける「焼き鯖節と昆布のふりかけ」は、焼きさば節の香ばしい香りとコク、昆布のうま味が絶妙にマッチし、混ぜておにぎりにしたり、うどんやそうめんなどの麺類にかけても美味しいという。もちろん、お酒のあてにぴったりだが、ご飯との相性も抜群だ。