古代マヤ文明の歴史が残り、世界遺産として知られるメキシコのチチェンイツァ。
多くの人がいる目の前で、観光客による迷惑行為が目撃された。
立ち入り禁止のピラミッドの階段を駆け上がる男性が
立ち入り禁止のはずが、ピラミッドの階段を勢いよく駆け上がる男性。
周りの観光客から浴びせられるブーイング。

警備員が止めようと追いかけるが、上まで登りきると中へと入ってしまった。
男性が階段を登ったこの日は、年に2回しかない特別な日だった。
それは、ピラミッドに羽を持つヘビの姿をしたマヤの最高神「ククルカン」が天から降臨する日。

この日に合わせ、遺跡には9000人もの観光客が訪れていたという。
最高神「ククルカン」が降臨する儀式の最中に
観光客が警備員の制止を振り切り、遺跡へと侵入したのは、降臨の儀式が行われているまさにその時だった。

メキシコの国立人類学歴史研究所によると、立ち入り禁止区域に入ったのは38歳のドイツ人観光客で、その後、取り押さえられると、関係当局に引き渡されたという。

古代では、いけにえをささげていた遺跡ということもあってか、「いけにえにせよ!いけにえにせよ!」と叫ぶ人も。
地元メディアによると、男性が厳粛な儀式を邪魔したとして怒った周囲の人たちから額を強く殴られ出血したという。
研究所は、今回の件で遺跡に損傷はなかったとしている。
(「イット!」3月24日放送より)
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