2つの解決策

(1)生地を混ぜ終わったらすぐに焼く

ベーキングパウダーを使ったレシピの場合は、生地を混ぜ終わったらすぐにオーブンに入れられる状態に予熱しておくことが、ふっくら焼き上げるうえで大切だという。

「米粉には、パンやお菓子を膨らませる役割をするタンパク質の一種である“グルテン”が含まれないため、小麦粉に比べてふんわりしにくいんです。

そこで、米粉のパウンドケーキやマフィンなどはベーキングパウダーを使ってふっくらさせることが多いです。ベーキングパウダーは時間がたつほど膨張力が弱くなってしまうため、混ぜ終わって放置しないようにしましょう」

メレンゲを使って膨らませるシフォンケーキやロールケーキなども同様。

「時間を置くとメレンゲの気泡が潰れて膨らみが弱まります。混ぜる前からオーブンは予熱しておき、混ぜ終わったらすぐに焼けるようにしてください」

油分を足すとしっとり感がアップするという(画像はイメージ)
油分を足すとしっとり感がアップするという(画像はイメージ)

(2)油分の含まれた素材を加える

油やバターなど、レシピにある油分の含まれた素材を少し増やしてみるとしっとり感がアップするという。

「米粉の油分は100g当たり0.7gで、小麦粉の半分弱程度。油分をたくさん使う必要はありませんが、少なすぎるとパサついてしまいます。また、油分を増やすことで、火の通りが良くなり、膨らみやすくもなります」

パウンドケーキで検証

上の2つのポイントを踏まえて、特集班スタッフが以前作ったレシピでリベンジ。再度パウンドケーキを作ってみた。

比較ができるよう、「レシピ通りに作ったもの」と「油を増やしたもの」の2パターンを焼いて検証。