1歳ほどの赤ちゃん達が集まっているのは、「赤ちゃん専門の手話教室」です。

小野早代子さん:
遊びながら教えていくのが、ポイントになります

これは、簡単な手話やジェスチャーを交えた、アメリカ発祥の「ベビーサイン」。
言葉を話す前から赤ちゃんと“会話”できるようになるそうです。

指導するのは、講師の小野早代子(おの・さよこ)さんです。

小野早代子さん:
ママも(赤ちゃんが)何で泣いているのかわからないまま、手探りで育児をするよりも、共感してあげられるのが、ベビーサインはいいことだなと思っています。
実際にベビーサインを使うご家庭を訪問。おやつの時間を見せてもらいました。

母親:
バナナじゃないの?イチゴにするの?
子供:
「(イチゴのベビーサイン)」
母親:
イチゴにするの。

「片手で鼻を覆う」のは「イチゴ」というベビーサイン。
バナナではなく、イチゴが食べたかったようです。

そして、食べ終わると・・・「胸をポンポン」。
イスを降りたいから「手伝って」というサインです。

このベビーサインを広めたいと小野さんが強く思うようになったのは、長男の影響です。
小野早代子さん:
(長男がベビーサインで)「耳が痛い」って言ってきて、耳鼻科に連れて行ったら、中耳炎になる一歩手前だったけど、薬飲めば治るよって言ってくださって。我が子を守ってあげられたのが一番よかった

ベビーサインによって“子育ての新たな世界を知ってほしい”。
そこから4年間、指導を続けています。

小野早代子さん:
ベビーサインって言葉が当たり前になっていって、育児の選択肢のひとつとして(ベビーサインを)やってみようかなって思っていただける方が、1人でも増えることが私の野望です。
ベビーサインを広める小野さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」2月5日放送より)