東日本大震災の発生から14年。新潟県内でもいまだ1700人以上が故郷を離れて生活している。3月11日には地震発生時刻に合わせ、県内各地で黙祷が捧げられた。
故郷離れ新潟で生活する人は1755人
2011年3月11日に発生した東日本大震災では1万5900人が犠牲となり、いまもなお2520人の行方が分かっていない。

福島第一原発事故などにより、県内には一時9200人以上が避難。2025年2月末現在で1755人が故郷を離れ、新潟での生活を送っている。
当時の記憶…「普通ではないこと起きている」
3月11日に三条市で行われた追悼式典には避難者や市民など20人あまりが参列。

避難者代表として献花台に花を手向けたのは高野光輝さん。震災発生当時は小学1年生、7歳だった。
「学校の児童クラブにいて、自分の知っている街の映像が流れていた。(街に)津波が浸水してきたくらいのタイミングの中継を見ていて、子どもなのでその重大さが分かっていないところがあったが、『普通ではないことが起こっている』と感じたのをよく覚えている」

発災当時の記憶についてこう話し、震災を風化させてはいけないという強い思いを口にした。
「過去のものとして、ただ忘れないでというものではなくて、震災はいつ起こるか分からないので」
将来の目標は「震災関係のアニメ作りたい」
発災数日後に家族と避難してきてから14年。

現在、21歳になり新潟市内の大学に通っていて、高野さんは震災の記憶を風化させないためにある目標がある。
「アニメ関係の仕事に就きたいと思って、そういう学校に通っている。いつか震災関係というか、そういう作品を作れたらいいかなと思っている」
(NST新潟総合テレビ)
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