山形・河北町にある県内唯一の動物園が、4月にリニューアルオープンする。「みんなにより愛される動物園になれば」と、地元の子どもたちも期待を寄せている。
子どもたち「地域のために使いたい」
3月6日、河北町役場で行われた贈呈式。
地元・溝延小学校の5年生16人が、町に動物に関する絵本やおもちゃ13点を贈った。

代表・佐藤琉偉さん:
作った米を売って、その売上を河北町のために使いたいとみんなで話し合った。

子どもたちは、2024年に授業の一環で作った米を販売して得たお金を「地域のために使いたい」と考えた。そこで、4月にリニューアルオープンする町の動物園に“何か”を寄贈することにした。

「どんなものが喜ばれるか?」子どもたちは町の職員に話を聞きながら検討し、「動物園で使える絵本やおもちゃを贈る」ことに決めたという。
南米に生息する「オニオオハシ」が仲間入り
1953年にオープンした県内唯一の動物園・河北町児童動物園。

旧・谷地保育所が動物を飼い始めたことが始まりで、現在は30種類・約130匹の動物たちと無料でふれあうことができる。

長い歴史を持つ町のシンボルは、隣接する町役場の庁舎が2022年に新しく建て替えられたことに合わせ、今回リニューアルすることになった。総事業費は2億円。
そのほとんどは、クラウドファンディングやふるさと納税の寄付などで集められた。
今回、新たに建設されたのは屋内で動物と触れ合える施設。
1階にはモルモット、2階にはウサギの展示室。誰もが楽しめる施設を目指し、キッズスペースも設けられ、子どもたちが寄贈した絵本やおもちゃが並ぶ予定だ。

そして動物園には新たなメンバーも仲間入りする。
南米に生息する「オニオオハシ」。鮮やかなオレンジの大きなくちばしが特徴で、体長は約60cm。東北では、ここが唯一オニオオハシが見られる動物園になる予定だ。
4月27日にリニューアルオープン予定
河北町・森谷俊雄町長は「これからも、みんなでつくっていく動物園だということを確認するリニューアルオープンにしたい」と意気込みを語る。
大きく生まれ変わる動物園に、「早く中が見たい」と話す子どももいて、子どもたちのワクワクが止まらない。

寄贈した本やおもちゃについては「児童動物園を利用する子どもたちに楽しんで遊んでもらいたい」「これから利用する子どもたちに楽しんでほしい」と期待を寄せていた。

河北町児童動物園は、4月27日にリニューアルオープン予定。
長い歴史がある県内唯一の動物園がパワーアップして生まれ変わるので、4月のリニューアルオープンが楽しみだ。
(さくらんぼテレビ)