全国的に流行している「りんご病」と「百日ぜき」について、県内も依然多くの患者が報告されている。特に「りんご病」は、1定点当たりの患者数が全国で最も多くなっていて、注意が必要だ。
「伝染性紅斑」、いわゆる「りんご病」は子どもを中心に発症し、ほおや手足に発疹が出る感染症。県衛生研究所によると、先月27日までの1週間に県内の定点医療機関で報告されたりんご病の患者数は「130人」だった。
前の週と比べて20人減ったが、1定点医療機関当たりの患者数は「5人」と、依然、高い報告数が続き、警報レベルは16週連続。
また全国的に流行しているりんご病だが、定点当たりの患者数が最も多い都道府県は、6週連続で山形県だった。
国立健康危機管理研究機構によると、全国比較は最新が1週前のデータとなるが、最も多かったのが山形県で「5.85人」、次いで栃木県が「4.67人」、秋田県が「4.38人」、石川県が「4.25人」となっている。
そして、激しいせきが長く続き、乳児が感染すると重症化して死に至る恐れもある「百日ぜき」も流行が続いている。
県内の定点医療機関で報告された百日ぜきの患者数は「41人」と、高い報告数が続いている。県は「りんご病や百日ぜきは、飛沫感染や空気感染でうつることが多いため、暑いからと部屋を閉め切ってエアコンを使っていると、感染が起きやすくなる」として、部屋の換気を定期的に行なってほしいと呼びかけている。