秋篠宮家の長男・悠仁さまが成年皇族として、初めて記者会見に臨まれた。
今までは宮様が20歳で行われたものだが、今回18歳で明るく話された。
今回の会見では、春からの大学生活、そして自身の結婚観についても語られた。
質問の回答前に岩手などの山林火災を気遣われる
紺のスーツで会見の場に姿を見せられた秋篠宮家の長男・悠仁さま。

(記者)ご成年されましたこと、記者会一同およろこび申し上げます。
ありがとうございます。
2024年9月に18歳の成年を迎えられたことを受け、3日初めて記者会見に臨まれた。

(記者)事務方が気にかけていましたけれども、緊張されてますか。
はい、緊張しております。
はじめに成年の感想と今後臨まれる公務への抱負について質問が…。

すると悠仁さまは、質問に答える前に岩手県などで続く山林火災へのお見舞いの思いを示された。

まずご質問へのお答えに先立ちまして、現在岩手県などで発生している山林火災により被害が生じていることを案じております。これらの火災によって被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げます。
そのうえで最初の質問に答えられた。
これまで成長を見守ってくださった方々や、折々に支えてくださった方々に深く感謝申し上げます。

18歳になって半年が経(た)とうとしていますが、率直に申しますと、これまで高校生活の中で成年を意識する機会は多くはありませんでした。これからさまざまなことを経験していくうちに、徐々に実感していくのだと思います。成年皇族としての自覚を持ち、皇室の一員としての役割をしっかりと果たしていきたいと思っております。
性格の長所は「没頭できること」
続いて、ご自身の性格や趣味をこう回答された。

まず性格についてですが、自分自身の性格というものはなかなか分かりにくいものではありますが、さまざまな場面で緊張してしまうところがあるように思います。こうして皆様とお話をしていましても緊張しております。

長所は、興味のあることを徹底して追求することができるところだと思います。言い換えると心惹(ひ)かれるものに対して没頭できるということです。例えば、夏の休日に、お昼過ぎから林の中や池の周りでトンボを観察していますと、気がついたら日が暮れてしまっていたということもよくありました。
ただこれは見方を変えてみますと、短所ととらえることもできます。それは時として、こだわりを持ちすぎてしまうということです。場合に応じて柔軟に対応できるようにしていきたいと考えております。

また趣味についてですが、趣味は以前から行っている野菜栽培や米づくりです。トマトが虫にかじられてしまうことや、お米がスズメに食べられてしまうこともありますが、野菜やお米を収穫でき、それをおいしく家族で食べることができたときはうれしく感じます。
海外留学・結婚観にも回答される
さらに、将来についての質問には、ご両親から勧められているという海外留学とともに、結婚観についても回答された。
まず海外留学についてですが、海外に行くことによって、今までとは異なる経験をすることができたり、さまざまな国や地域から集まった人々やいろいろな文化に出会えたりすることができると思います。また学問の面でも新たな学びの視点を得ることができると思います。

以前に父や姉も留学をしていたことがありましたし、母も海外で生活していた時期がありました。家族の意見もよく聞いて検討してみようと思います。

続けて、結婚についてですが、理想の時期や相手について、まだ深く考えたことはありません。
カメラ撮影終了後には、春から始まる筑波大学でのキャンパスライフについて、「トンボを含め幅広く学んでいきたいと思っている」などと述べられた。

最後の質問はご家族について、父の秋篠宮さまの性格を「掃除をこまめにしたり几帳面(きちょうめん)」と説明し、こんなエピソードを明かされた。
時には卵料理を作ってくれることもあり、その固さにこだわるなど、そのような一面を垣間見ます。気難しい一面がある一方で、家族で話しているときに冗談を言って楽しませてくれることもあります。

また紀子さまについては、「アクティブな一面もある」と話し、眞子さんと佳子さまについては「遊んでくれたり本を読んでくれた」など思い出を振り返り、初めての会見を終えられた。
(「イット!」3月3日放送より)