全国から厳選した肉を贅沢に味わえる焼肉店が岩手・盛岡市に誕生した。30年以上の経験を持つ “肉のスペシャリスト”が立ち上げた「肉唯(にくただ)」だ。雌牛中心の選りすぐりの肉、希少部位を使った内臓肉、昭和の雰囲気漂う和室など、唯一無二の焼肉店を目指している。

30年以上の経験を活かした“肉のプロ”が手掛ける焼肉店

岩手・盛岡市中ノ橋通に2024年11月にオープンした「肉唯」は、全国から厳選した肉を贅沢に味わえる焼肉店。店主の吉田忍さんは、食肉を扱う仕事に30年以上携わってきた“肉のスペシャリスト”だ。

焼肉店「肉唯」店主の吉田忍さん
焼肉店「肉唯」店主の吉田忍さん
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吉田さんは店を開いた理由を「地元・岩手はもとより、全国の素晴らしい作り手の肉を扱ってきたが、その選び抜いた肉を自分でさばいて、直接自分で届けたいという思いでオープンした」と語る。

「肉唯」の最大の特徴は吉田さんが全国から厳選した肉だ。特に雌牛を中心に選んでいるという。「僕が選ぶ牛は雌牛が中心になるので、よりおいしくうま味を感じられると思う」と吉田さんは語る。

新メニューの黒毛和牛のリブ芯ステーキ
新メニューの黒毛和牛のリブ芯ステーキ

新メニューの黒毛和牛のリブ芯ステーキは、その厳選された肉の美味しさを存分に味わえる一品だ。「赤身とサシのバランスがすごくいい肉なんですけれども、そのリブロースの芯だけを使ったステーキを食べていただきたくて」と吉田さんは語る。

昭和レトロな空間で楽しむ現代の焼肉

「肉唯」の魅力は料理だけではない。店舗の雰囲気もまた、訪れる人を惹きつける要素の一つだ。

「肉唯」の店舗は昭和の雰囲気を色濃く残していて、吉田さんによると、4席ある和室は昭和24年に建てられた建物をそのまま活かした部屋になっているという。この空間で食事を楽しめることも「肉唯」ならではの魅力と言える。

希少部位に注目、内臓肉にもこだわり

「肉唯」では、希少な内臓肉にも力を入れている。吉田さんは「和牛のシマチョウ、ウルテ、通称黒ミノと言われているヤン、この3種盛りをおすすめで提供している」と話す。

またジューシーで弾力のある食感が堪能できる上ミノは噛むほどに旨味と甘みが広がり、これらの内臓肉は多くの客からも人気だ。

焼肉店ならではのランチメニュー

昼食時には、焼肉店ならではのこだわりのランチメニューも提供している。注目は「ユッケジャンラーメン」だ。

ランチメニュー「ユッケジャンラーメン」
ランチメニュー「ユッケジャンラーメン」

「焼肉屋の特徴を生かして、牛肉をふんだんに煮込んだ韓国風のラーメンになっている」と吉田さんは説明する。牛肉の旨味と甘みが感じられるスープは、辛さよりも肉の風味を楽しめる逸品となっている。

お客様の笑顔を追求する店主の想い

吉田さんは、長年食肉の流通に携わってきたが常に消費者の反応が気になっていたという。「(肉の)流通に携わることが多かったが、ずっと気になるんですよね。自分が届けた肉をお客様がどう感じて食べているのか」とその思いを語る。

「笑顔で食べていただきたい」と話す店主の吉田忍さん
「笑顔で食べていただきたい」と話す店主の吉田忍さん

「皆さんが笑顔で食べていただくことを常に考えながら、今後もやっていきたい」という吉田さんの言葉には、食を通じて人々に幸せを届けたいという想いが込められている。

「肉唯」は、吉田さんが自身で選び、さばいて、届けるという、唯一無二の焼肉店を目指している。

(岩手めんこいテレビ)

岩手めんこいテレビ
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