24日、茨城県内で最後となったイトーヨーカドー竜ヶ崎店が長い歴史に幕を閉じた。同日、埼玉・西川口店も閉店し、不採算だった33店舗全ての閉店計画が完了。残りの店舗数は92店舗となった。イトーヨーカドーの株式を持つヨーク・ホールディングスが今後アメリカの投資会社に買収され、再び他社に売却される可能性が高いと予想する専門家は、イトーヨーカドーの看板を残していくためには「買い物しまくるしかない」と指摘する。
竜ヶ崎店の人気店・ポッポには2時間待ちの大行列
多くの人に見守られながら24日、茨城県最後の店舗のイトーヨーカドー竜ヶ崎店が長い歴史に幕を閉じた。

シャッターが閉じていく時には閉店を惜しむ人たちから「ありがとう~!ありがとう~!」といった大きな声が響き渡っていた。

そのイトーヨーカドー竜ヶ崎店で人気だったのが、今川焼きやポテトなどが売られるファストフード店・ポッポだ。

閉店の24日は一時、2時間待ちの行列ができていた。
訪れた人からは「ディズニーランドかなって思うぐらいすごく並んでいました」「コンソメポテトが好きでした。食べられませんでした…」といった声が聞かれた。
相次ぐ「イトーヨーカドー」の閉店
2024年11月、「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパー「サトーココノカドー」のモデルとなった春日部店では多くの市民が別れを惜しんでいた。

そして24日、埼玉・西川口店と千葉・姉崎店が閉店し、不採算だった33店舗全ての閉店計画が完了。残りの店舗数は92店舗になった。

3時間かけて福島から来店したファン:
またヨーカドーが1つなくなるのかと思うととても悲しいです。もっといっぱい買ってあげればよかったとか、ちょっと悔やむところが多い。
長年、地元に愛され続けてきたイトーヨーカドーの閉店ラッシュは、今後どうなっていくのか。

経済アナリスト・渡辺広明さんは、イトーヨーカドーの株式を持つヨーク・ホールディングスが今後アメリカの投資会社に買収され、再び他社に売却される可能性が高いと予想したうえで、「最終的にヨーカドーは僕の予想だと、ドンキかイオンなどになると思うんです。その時にヨーカドーの看板を残すか残さないかというのは分からないです」と話す。

そんな中、イトーヨーカドーを残していくために消費者ができることはあるのか。
経済アナリスト・渡辺広明さん:
なくなる時だけ泣いてたって、買い物してないからなくなってるわけなので、ヨーカドー大好きな消費者で残ってほしいと思う人は買い物しまくるしかない。
転換期を迎えているイトーヨーカドー。
ファンの愛を味方につけて、経営再建となるのかーー。
(「イット!」 2月25日放送)