2月24日に新しい香川県立アリーナ、あなぶきアリーナ香川がオープンしました。開発ラッシュが続く高松市サンポート地区、アリーナのオープンでまちはどう変わっていくのでしょうか。

(香川県・池田豊人知事)
「香川県立アリーナ開館いたします」

24日に華々しくオープンしたあなぶきアリーナ香川。この日に合わせた数々の仕掛けがオープンを彩りました。鳴り物入りでオープンを迎えたアリーナ。その中身も壮大なものとなっています。

(報告 早川祐貴記者)
「こちらがメインアリーナです。最大収容人数が1万人というだけあってとても広いです」

中四国最大規模、1万人収容のメインアリーナ。大型ビジョンやカラフルな観客席が完備されているほかVIPルームも設けられ3月にはサザンオールスターズのライブが予定されています。

一方サブアリーナは、スポーツの練習や大会が開催でき、固定座席は1002席となっています。このほか、武道施設も併せて設けられていて大規模なコンサートからスポーツ大会まで、幅広く対応できるアリーナとなりました。

(香川県 池田豊人知事)
「ずっと楽しみにしていたアリーナなのでオープンできてうれしく思っているし県民も期待していたと思うのでこれからどんな催し物が展開されるか皆さんワクワクしているのではないか」

アリーナのオープンに期待感を示すのは香川県の池田豊人知事です。さらに池田知事はOHKの単独インタビューでアリーナの立地場所をポイントの1つに挙げました。

(香川県 池田豊人知事)
「高松の一番の売りは瀬戸内海に面した都市ということが財産であり、売りだが、そういった象徴ともなるようなエリアに非常に外観もユニークで壮大なものができた」

まちの象徴となるエリアにできたアリーナ。エリアに大きな意味をもたらしています。

(報告 早川祐貴記者)
「県立アリーナのオープンに合わせて周辺道路のプロムナード化が進められています。こちらの道路は土曜、日曜、祝日は歩行者天国となります。

24日に完成し運用を開始したプロムナード化。愛称がサンポートガーデンプロムナードに決まったJR高松駅北側の一帯は歩行者天国に。アリーナ周辺は片側2車線だった道路が1車線に減らされその分、歩道が拡幅され歩きやすいエリアに生まれ変わりました。

(香川県 池田豊人知事)
「日常的にいろんな人があのエリアに来てご飯を食べたり、憩いの時間をもったり、海を眺めたりというエリアにしたい」

アリーナをきっかけに変わりつつあるサンポートエリア。4月には徳島文理大学の高松駅キャンパスが開校します。さらには高級ホテルのマンダリンオリエンタルホテル瀬戸内ー高松が再来年夏に開業予定です。

都市計画やまちづくりに詳しい香川大学経済学部の西成典久教授は今後サンポートエリアがさらに発展するために必要なものをこう分析します。

(香川大学経済学部 西成典久教授)
「重要な要因としては商業。いかに魅力的な商業を歩けるウォーカブルなまちのエリアに配置していくか。例えば港の所でおいしいコーヒーが飲める東京にしか無いブルーボトルコーヒーや特別な店舗があるとか」

アリーナなどのオープンをきっかけに歩いて回遊できるまちづくりが必要だと西成教授は話します。

(香川大学経済学部 西成典久教授)
「港の周辺に来たら今度はお城(玉藻公園)側に来る。お城側としても歩く人たちを受け入れる手だてを考える必要があると思うがそのまま丸亀町商店街の方まで歩いていく。ぐるっと1周してまた高松駅に戻って来られるようなコースづくりが今後重要になってくる」

単なる施設のオープンとしてではなくまちづくりにまで影響を及ぼすあなぶきアリーナ香川のオープン。そこから始まる新たな展開に期待高まる船出となりました。

(香川県 池田豊人知事)
「まずは県民が誇りに思って、思い出がたくさんできるような施設にする。これが一番。全国または世界の人が一度行ってここをバックに写真を撮りたいと思ってもらえる施設になれば」

岡山放送
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