獅子舞を奉納しながら各地を巡る国の重要無形文化財の神事芸能、「伊勢大神楽」の巡業が2025年も玉野市で始まりました。
はかま姿で鳴らす笛や太鼓に合わせて、迫力のある獅子舞が家々で披露されます。伊勢大神楽の巡業は江戸時代から続いていて、三重県の伊勢神宮への参拝が庶民の憧れだった頃、地方の家々を巡って厄除けの神事を行ったのが始まりとされています。
伊勢大神楽の継承団体の家元の1つ、森本忠太夫さんの一行は1年のうち、10カ月ほどをかけて近畿・中四国地方を巡っていて、玉野市日比には毎年、お盆明けごろに訪問しています。
(地元の人)
「歴史があるから重みがある」
「10歳の時から先々代の人たちが来てにぎやかに踊ってくれていた。つながりがあるからやっぱり来てくれたら嬉しい」
(森本忠太夫一行 森本和也さん)
「みなさんの無病息災を願って一軒一軒おはらいをさせてもらっている。これから先も何十年何百年と続くように気を引き締めてやっていこうと思う」
森本さんの一行は18日も玉野市内を巡り、秋には丸亀市の本島や小豆島など瀬戸内の島々を訪問します。