ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから2月24日で3年がたちました。JR岡山駅周辺では日本に避難しているウクライナ人らが募金活動を行い、平和への思いを語りました。

JR岡山駅の地下通路に灯された約200個の灯り。ウクライナ語で「自由」を意味する国章が象られています。2022年2月24日にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから3年。募金活動にはウクライナにルーツを持つ人や倉敷高校の生徒らが参加し、今なお戦闘が続くウクライナへの支援を呼び掛けました。

約20年間、倉敷市で生活するウクライナ人のリリヤ・バビィさん。軍事侵攻の開始直後から岡山県内でボランティア活動などを精力的に行ってきました。

(リリヤ・バビィさん)
「まさか3年も続くと思っていなかった。2年前にこの場所で募金活動を行ったときはこれが最初で最後だと思っていたが、1年たっても2年たっても3年たってもまだまだ戦争が終わっていない。私たちはいろんなイベントなどで募金活動をしてウクライナに少しでも支援できるようにやっている。」

それぞれの県によりますと、ウクライナからの避難者は岡山県に8人、香川県に1人。2022年8月にウクライナから総社市に避難し、現在は徳島県で暮らすアロナ・チジェンコさんは、今も現地で生活する家族が心配だと話します。

(2022年にウクライナから避難 アロナ・チジェンコさん)
「(ウクライナでは)電気が長い間止まっているので、家でお湯や食事を用意することが難しい。(現地にいる家族が)通勤時にドローンが飛んでいるのを見たと言っていてとても怖い」

国連はこれまでに、ウクライナで子供650人を含む1万2600人の民間人が死亡し、2万9000人以上が負傷したとしています。また、ウクライナでは現在ケガ人などに使用する止血剤が不足していて、集まった募金は、止血剤の購入費用に充てられるということです。

(リリヤ・バビィさん)
「ウクライナが本当の平和になってほしい。ウクライナだけではなくどこであってもウクライナのようなことは起きないでほしい。ウクライナ人は無事に家に戻ることが一番の願い」

岡山放送
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