ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから2月24日で3年となります。岡山県内に避難しているウクライナ人らが20日、伊原木隆太知事と面会しました。生活支援に対する感謝を伝えた一方、アメリカとロシアがウクライナ抜きで和平交渉を始めたことについて不安の声が聞かれました。

岡山県庁を訪れたのは、22年前から倉敷市に住むウクライナ人、リリヤ・バビィさん(44)と、軍事侵攻後に岡山市と倉敷市に避難しているウクライナ人5人です。5人は、伊原木知事に、生活に対する支援と、県内の市町村と連携してウクライナに救急車と消防車を提供したことへの感謝を伝えました。

一方、アメリカとロシアがウクライナ抜きで停戦条件などについて協議を始めたことなどに対し、不安の声を上げました。

(倉敷市在住 リリヤ・バビィさん)
「最初は2~3カ月で終わると祈っていたが、3年たっても終わりが見えない。きのう、おとといのニュースをみると怖い。不安の中にみんないる」

(倉敷市に避難している シュザンナ・イスラエリアンさん(22))
「今、日本に住んでいるので力になることが全然できないので悲しい。募金やいろんな支援でできるだけ手伝いたい気持ちが一番大きい」

岡山県内では現在、ウクライナから7世帯8人が避難していて、2月23日と24日には倉敷市と岡山市で平和を祈るイベントと、ウクライナに止血剤を送るための募金活動が行われます。

岡山放送
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