前にかがまないと歩けないほどの強い風が吹いた19日の東京・お台場。冷たい北風を避けるために、歩行者が一列に並ぶ様子も見られた。
一方、日本海側は強烈寒波の1回目のピークを迎え、青森県の豪雪地帯では積雪が5mに迫った。大雪は、2月の日本列島に様々な混乱をもたらしている。
青森・酸ヶ湯は積雪“ほぼ5m”
日本一の積雪が観測されている青森・酸ヶ湯では、19日午前6時には4m99cmの積雪と、5mまであと1cmに迫った。豪雪を売りとする酸ヶ湯温泉の担当者は、12年ぶりとなる積雪5mに期待を寄せていた。

酸ヶ湯温泉 出町浩大さん:
正直言いますと、積雪上がってほしいですね。5mっていうのはやっぱり酸ヶ湯にとっては大きいことなので。
あ、もうあと1cmだなって感じですね。

外国人観光客も多く訪れる岐阜・白川村では、19日午後5時時点で271cmの積雪。雪かきをしていたみやげ店の屋根から大量の雪から落下するという、ひやりとする落雪の場面もあった。スコップを見ると、雪の重みからか根元から折れていた。
この大雪で、珍しい光景が見られたのが青森駅前。

深く積もった雪から自転車のハンドルやカゴだけが飛び出していた。ネット上では「自転車畑で春に向かってすくすくと自転車の芽が顔を出し始めている」などと話題になった。
大雪見越した「ドカ雪割り」宿泊がお得に
積雪が3mを超える大雪となっているのは、山形・肘折温泉。この大雪を見越した温泉宿限定のキャンペーンが「ドカ雪割り」だ。
24時間の降雪量が40cm以上に達した場合は宿泊料が2000円引き、さらに、積雪が過去最大となる4m46cmを超えた場合は1泊分の宿泊料1万円が無料になる。
大蔵村観光協会 柿崎邦彦会長:
あまり一気に降り積もられると新幹線がストップしちゃったりするので。一気にどっと40cmということではなくて、ちょっとずつ、24時間で40cm降り積もってもらえればなあと願っています。
(「イット!」2月19日放送より)