2月22日は「猫の日」。愛らしい見た目と仕草で多くの人をメロメロにしちゃう「ネコ」。
大きな耳やしっぽなどの特徴や豆知識も交えながら、愛媛県立とべ動物園で暮らすたくさんのネコ科の動物たちの魅力をお伝えする。

個性豊かな6種のネコファミリー

まずはとべ動物園にいるネコ科動物を一気に紹介。

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「百獣の王」と呼ばれるライオン。アネ・モネ・つくしの3兄弟など現在は9頭のライオンたちが暮らしている。

2024年2月10日に生まれたジャガーの琥珀(こはく)も今ではお母さんくらいの大きさに!でもまだまだ子どもで甘えん坊だ。

主にアジアに生息しているトラ。ベンガルトラやアムールトラなど6種類いるがとべ動物園にも2頭いる。

ピューマは見た目はメスライオンのようだが、小さい時は黒い斑点があり大人になるにつれてだんだんと薄くなるのだ。

巧みな狩りの技術を持つヒョウ。木登りが得意でエサを食べたり休憩したり木の上で生活をすることも多い。

羨ましいくらいにスタイル抜群なサーバル。基本的には夜行性だが日中でもよく活動することで知られている。

6種類のネコ科動物が暮らすとべ動物園、体の大きさや模様もかなり特徴的だ。

「ヒョウ柄」の謎に迫る!ジャガーとの意外な違い

さて、突然だがヒョウの模様はどんな模様かわかるだろうか。

ジャガーとヒョウの体の模様がかなり似ていて、迷ったのではないだろうか。一般的に「ヒョウ柄」として知られる模様だが、実はジャガーとヒョウでは、その模様に明確な違いがあるのだ。

佐伯鈴音キーパーは「ヒョウ柄はバラの形をしたロゼット模様があり、ヒョウは真ん中は特に何もないが、ジャガーはロゼット模様の真ん中に黒い点がある」と説明する。

ということで、正解は右上の画像だ。

また、この模様には他の役目もあるようで、佐伯鈴音キーパーによると、「ヒョウ柄は目立つイメージだと思うんですけど、ヒョウが生息している場所ではすごい自然になじむ柄と言われていて、実際ヒョウはかくれんぼのプロって言われるくらい」と、模様をいかして風景に溶け込む迷彩柄のような役目も教えてくれた。

さらに、鳴き声にも違いがある。佐伯鈴音キーパーによると「ガオーって鳴くのがジャガーで、ヒョウはコロコロってネコ科特有のゴロゴロいうようなのどを鳴らすような鳴き方」なのだという。※諸説あり

ネコ科最大の耳モデル体型のサーバル

続いてはこちらの細い体に長い足、そして小さな顔とモデル体型なサーバルのティアだ。

すらりとした足を使って3メートルもジャンプをするネコ科トップクラスのハンターなのだ。

佐伯鈴音キーパー:
ティアはすごく人を見て態度を変える子で、私以外の飼育員が入ると絶対外に出ないみたいなことをしたりする子。私の場合は出てほしい時はちゃんと出てくれるし、入ってほしい時はちゃんと入ってくれます。

サーバルの特徴を佐伯鈴音キーパーに聞くと、「見た目の通り耳がすごく特徴的な動物です。ネコ科の中で一番耳が大きいと言われている動物で、大きい耳をいかして遠くにいる獲物とか地面の音も聞き分けて狩りをする動物です」と答えた。

また、目頭から鼻にかけてある黒いラインはネコ科特有のものだという。

佐伯鈴音キーパー:
黒いラインはティアーズラインといわれていて太陽の光を抑える役割があるといわれています。
だいたいネコ科は夜行性の動物なんですがサーバルは日中行動することもあるのでティアーズラインが発達していると言われています。

トラの迷子防止目印!?

大きなあくびをしているのはトラのオウガ。爪とぎをしたりぐーんと伸びたりまったり生活している。

山﨑洋介キーパーは「大きいだけでネコなので、家の猫たちと同じで顔を洗う行動とか、犬よりもスマートできれいなお座りを見せてくれたりしますね」と話す。

キュートな姿だが近くで見るとすごい迫力だ。体の大きさはアジア最大級だ。パワーも強烈でおもちゃもバリバリに壊してしまうほどだ。

トラの特長を山﨑洋介キーパに聞くと、「家の猫と違いまして虎耳状班って言われる耳の後ろに白い模様があるんです。野生の猫の特長の一つ。あの白い点を目指して子どもたちが着いていく」という。家猫には見られないこの模様は子どもが迷子にならないための目印だと言われている。

個性あふれるネコ科の動物たち。にゃんともかわいらしい仕草や行動に注目だ。

(テレビ愛媛)

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