日本時間2月8日、ホワイトハウスで初めての会談を果たした、石破茂首相とトランプ米大統領。

トランプ大統領と同じブルーのネクタイを結んだ石破首相。
まず切り出したのは、2024年12月、プライベートな時間を過ごした「大統領の友人」である安倍昭恵さんについてでした。

石破茂首相:
安倍元首相のご夫人、安倍昭恵さんを通じまして、大統領閣下のご本を頂戴いたしました。そこには「Peace」と書かれてありました。非常に感銘を受けたところであります。

トランプ大統領:
シンゾウは私の親友でした。彼はあなたをとても尊敬していましたし、安倍夫人もそう言っていました。

共通の話題で打ち解けたのか、30分ほどの冒頭撮影の最後に、石破首相が手を差し出すと、トランプ大統領もがっちりと握り返します。

さらに石破首相は、トランプ大統領に「特別なお土産」も用意。
大谷翔平選手の活躍や、ドラマ「SHOGUN」の大ヒットで、アメリカで人気の「金色の兜(かぶと)」をプレゼントしたといいます。

2024年11月に外務省を通じて注文を受けたという、老舗人形店「人形のはなふさ」の英 智哉社長は…。

「人形のはなふさ」英 智哉社長:
金色のかぶとを希望されていたっていうところと。あとは、着用できるような、ちょっと大きめのかぶとの中から、何かいいものがないかと。トランプさんに持っていくってちょっとびっくりしたんですけども。

会見後に行われた記者会見では、今度はトランプ大統領からのサプライズが。

トランプ大統領:
すてきな写真なのでステージ上でお渡ししようと思って。私も石破首相ほどハンサムだったらよかったのですが。

笑顔のツーショット写真と、「あなたは偉大な首相になる。幸運を祈る」と書かれた直筆のメッセージ。さらにトランプ氏が演説中に襲撃された際に撮られた“歴史的な一枚”が表紙になった写真集が送られました。

トランプ大統領:
彼は総理大臣として素晴らしい仕事をするでしょう。“非常に強い人”です。彼がこれほど強くなくて、もう少し“弱い総理大臣”の方が良かったんですが。

石破茂首相:
テレビで見ると声高でかなり個性強烈で、恐ろしい方だという印象がなかったわけではありませんが、実際にお目にかかると本当に誠実な、そして、力強い、そして強い意志を持たれた、合衆国とそして世界に対する強い使命感を持たれた方だと。
会談後、石破首相と直接 電話で話したという政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は、ツーショット写真を送ったトランプ大統領の行動に触れ…。

政治ジャーナリスト 田﨑史郎氏:
極めて異例なんですよ。アメリカの大統領が日本の首相とこういう写真撮ったよというふうに記者会見で示したのは、おそらく初めてじゃないかと思います。
石破さんに、(今回の会談は)どうだったかって評価聞きました。石破さんは、「双方にとって非常に良い結果、非常に良かった」と。
アメリカにとっても日本と付き合うことが得なんだということを伝えていく、もう一つはトランプさんを持ち上げることが大事だと。その2つをポイントとしてずっといろんな準備をされたと思います。
「石破さんの“泥臭さ”がウケた」
「めざまし8」のゲスト陣は、今回の会談をどのように見たのでしょうか?

ジャーナリスト 風間晋氏:
石破さんへの期待値が低かったから、結果を見て評価が高くなったということだと思うのですが、期待値は別に石破さんの側が意図して低く抑えていた訳じゃなくて、国内政治的に「石破じゃダメだ」と言う人たちが期待値を下げていたというか、懸念を高めていたと。でもそういう人たちも結果を見たら、うまくやったじゃないかと言わざるを得ないのでこういうことになったのだと思いますが。
トランプさんは、そういう日本の国内状況をよくわかった上で、今回は石破さんを自分の懐にガシッと取り込んでおいて、将来、石破さん、あるいは日本をコントロールするための1つの材料に、今やったということではないかと私は思いました。

橋下徹弁護士:
石破さんの個性で、泥臭さをね、僕は所作をきれいに外交官みたいな振る舞いでやる必要はないと思います。石破さんの“あの姿”でやることが、トランプさんにウケたと思うので、石破さんには貫いてもらいたいですね。
(「めざまし8」2月10日放送)