2月に入り、この時期になると心配になるのが花粉症。実は、2025年のスギ花粉の飛散量は「非常に多い」という予測なんです。25年の傾向と対策を中塚アナウンサーが取材しました。
(中塚美緒アナウンサー)
「2025年もスギ花粉の飛散シーズンが近づいてきています。わたしも24年に受けた検査でスギ花粉アレルギーがあると発覚しました。25年は飛散量が多いと言われていますが、25年の傾向はどうなのか?そしてどんな対策が必要なのでしょうか」
岡山市南区にあるみやはら耳鼻咽喉科です。
(来院した人は…)
「鼻の症状と頭がボーっとして結構つらい。事前の情報でも(花粉の量が)多いと聞いたので早めに受診した」
「元々アレルギー性の鼻炎があり、最近は特に鼻が詰まることが多かったので受診した。今年はだいぶ早いタイミングから気になり始めた」
(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和院長)
「(ここ最近)気温が上がったりということもあり、とにかく例年と比べると、2週間くらい(来院のタイミングが)早いと感じる」
春の花粉症を引き起こす原因として代表的な「スギ花粉」。日本気象協会によりますと、2025年の中国・四国地方の飛散量はいずれも24年と比べて「非常に多い」ランクとなっていて、特に四国では24年の約8倍という予測に。
この予測は、「2024年の夏の猛暑」が大きく関わっています。岡山・香川の2024年8月の平均気温は岡山市で29.9度、高松市で30.6度。降水量も少なく日照時間も長かったため、スギの花芽の成長に最適な「高温・多照」の条件がそろいました。
また、スギ花粉は前の年の飛散量が少ないと翌年は増え、反対に、多いと減少する傾向があります。24年は飛散量が少なかった地域が多かったことから、25年は増える予想になっているのです。
中国・四国地方での25年のスギ花粉飛散開始は2月中旬、ピークは飛散開始から約2週間後の3月上旬と予測されていますが、スギ花粉は飛散開始が認められる前からわずかな量が飛び始めるため、早めの対策が必要だと宮原院長は話します。
(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和院長)
「厳密に言うと、スギ花粉は12月から少しずつ飛んでいる。25年はそもそも花粉の飛散開始が早いので、普段であれば2月中旬から飲み薬やスプレー、目薬を用意しましょうとなるところが、25年は2月初旬、2週間前倒しくらいで(予防)態勢に入った方が良い。今まで症状がなくても鼻や目の症状があれば早めに医療機関を受診することを勧める」
医療機関を受診する以外にもたとえば・花粉がついても落ちやすいサテン生地の服を選ぶ・家に入る前に服をしっかりはたく・手洗いうがいを徹底するなどの対策が大切です。
もし、家族の中で花粉症の人がいたら、家族全員でこの対策を徹底することも大切ですね。