アメリカで航空機の事故が相次いでいる。ヒューストンでは2日、旅客機の主翼部分で火災トラブルが発生。また、1月31日には小型ジェット機が市街地に墜落する事故も発生している。
専門家によると、各事故に関連性や共通の要因は見られないというが、国内では不安が高まっている。
「オーマイガー」主翼から炎が…
アメリカで航空機事故が相次ぎ、国民は不安に包まれている。

2日午前、アメリカ南部テキサス州・ヒューストンの空港で、乗客100人以上を乗せたニューヨーク行きのユナイテッド機にトラブルが起きていた。

映像では「NoNo」「オーマイガー」「お願いだから出して」と、乗客の声があちこちから聞こえ、窓の外を見ると、旅客機の主翼部分から赤い炎が上がっているのが分かる。

客室乗務員:
荷物は持っていけません。置いていって。
乗客らは無事に全員避難し、この事故による怪我人はいなかった。
軍用ヘリ「ブラックホーク」との衝突事故も
1月29日、首都ワシントンの中枢にほど近い場所で起こった事故。

アメリカン航空の小型機と軍用ヘリ「ブラックホーク」との空中衝突だ。
管制官:
オーマイガー。

付近にいた別の航空機:
管制塔、今のを見たか?

この事故で、フィギュアスケートの元世界王者を含む、アメリカン航空機の乗客乗員と、ヘリの乗員を合わせた67人全員が死亡した。
小型ジェット機が市街地に墜落…
その衝撃も覚めやらぬ2日後の1月31日、今度はペンシルベニア州フィラデルフィアで事故は起きた。

流れ星やミサイルなどと見間違うような物体が、猛スピードで地面に接近し、その瞬間、辺り一帯が爆音と激しい光に包まれた。

離陸したばかりの医療用小型ジェット機が、市街地に墜落したのだ。
専門家「事故に関連性や共通の要因はない」
この事故で、航空機に乗っていたメキシコ国籍の6人全員と、地上で墜落に巻き込まれた1人が死亡した。

航空評論家の小林宏之氏は、これらの事故に関連性や共通の要因は見られないと指摘している。
航空評論家・小林宏之氏:
アメリカってちょっとした移動でも飛行機を使うという、普通の乗り物という受け止め方です。事故率から言ってアメリカが事故が多いとは言えない。
(「イット!」2月3日放送より)