世界的な若手バレエダンサーの登竜門として知られるローザンヌ国際バレエコンクール。今回、愛媛県内の女子では初となる快挙として、新居浜市出身の菊池琉花さん(18)が出場を決めた。3歳からバレエを始め、海外留学で培った技術と表現力を武器に、世界の舞台で夢の実現に挑む。

42カ国から選ばれた15人の一人として

熊川哲也さんなど、数々の一流ダンサーを輩出してきた同コンクールは、15歳から18歳の若手ダンサーが世界中から集まる。今回は42カ国から男女445人がエントリーし、その中から日本人としては15人が出場を決めた。

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菊池さんは「ずっと小さいころからの夢だったので、先生と一緒にその舞台に立って踊ることができるのがうれしい」と晴れやかな表情で語った。

早くから開花した才能 海外留学で更なる飛躍

3歳でバレエを始めた菊池さんは、11歳で出場したコンクールで1位を獲得後、一気に素質が花開いた。

15歳で挑戦した国内最大級のコンクール「YOUTH GRANDPRIX JAPAN」では、シニア部門でTOP12に選出される快挙を成し遂げた。

2022年からはオランダなどバレエ先進国への留学を経験。ローザンヌ国際バレエコンクールのビデオ審査では、手足が優雅に伸びきったポーズや、質の高いステップやジャンプなど、海外で学んだ表現力が生かされたと話す。

「体を伸ばすのと体の筋肉の使い方、全部伸ばすとか、元気な踊りだとピタッと止まるとか」と技術面での成長を語る菊池さん。

菊池琉花さん:
3年間海外で勉強させてもらって、海外でしか勉強できない表現力とか手の使い方とかを頑張って研究したので、そこを見てもらったのかな。

基礎を重視した指導で築いた確かな実力

舞花バレエスタジオ代表で、指導にあたった母の真鍋まゆみさんは、基礎を大切にした地道な練習が成長につながったと分析する。「丸い足の形で遠くに伸びたラインというのが求められるのがバレエの足先なので、その訓練はやってきた」と基礎練習の重要性を強調する。

真鍋さんは「メンタル的なものの強さと、ひとつのものをできるまでやるというところの根性が成長できたところかな」と娘の成長を振り返る。

菊池さんの将来の夢はプロのダンサー。さらにバレエ団のトップである「プリンシパル」になることを目指す。目標は「最大を出す」と力強く語った。

菊池琉花さん:
パフォーマンスとしてコンクールとかではなくて、ひとつの夢の舞台として自分の踊りを表現できるような踊りをしたい。

2月2日から始まるローザンヌ国際バレエコンクールで、これまでの全てを出し切る覚悟を胸に、世界の舞台に挑む。

(テレビ愛媛)

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