10時間超えという長い時間の中で504問の質問が寄せられたフジテレビの2度目の記者会見。

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全体で4番目に多い、42問の質問が出たのが、フジテレビの日枝久相談役についての質問だった。

「なぜ日枝氏が出席しないのか」「日枝氏は責任を取らないのか」

記者:
なぜ日枝氏が出席しないのか。社の組合からも要求があったと聞いている。

フジテレビ・遠藤龍之介副会長:
出処進退について、色んな方向で色んな人と語っている。それについては日枝も私たちとそういう話をしたケースもあると思う。総括的に日枝だけでなく、色んな人間と話をしている。

日枝氏は現在フジサンケイグループの代表で、フジ・メディア・ホールディングスやフジテレビの相談役を務めていて、長年組織に身を置いてきた人物。

記者:
日枝さんにこれから説明を公の場で求めるということは考えているか?

フジテレビ・嘉納修治前会長:
それはご本人が判断されることだと思います。

記者:
少なくとも、下から日枝さんにお願いをすることは考えていないのか?

フジテレビ・嘉納修治前会長:
私は考えておりません。相談はしてみますけどね。

記者:
日枝氏が長年トップの御社で、正直2人の辞任はトカゲの尻尾切りにしか見えない。

記者からは日枝氏の進退を問う質問も出た。

記者:
日枝氏は責任を取らないのか、辞めると言わなかったのか?

フジテレビ・遠藤龍之介副会長:
個別の局面でどういう会話があったかについては控えるが、それぞれの出処進退についてかなり濃厚な話をした。

「それはあなたの独断ですか?」司会者に質問者が抗議する場面も

一方、時間無制限で開かれた今回の会見では、質問そのものが長時間に及ぶケースが相次いだ。

質問を簡潔にするよう求めたり、次の質問に移るよう促す場面があった司会者に質問者が抗議する場面もあった。

記者:
司会の方、あなた今この会見の場で非常に強力な指揮権を発揮しています。それはあなたの独断ですか?それとも細かく、こういった質問があったら質問を変えるようにという指導があったんでしょうか?

そんな中、開始から5時間が過ぎた午後9時頃、遠藤副会長の発言撤回などを巡り紛糾。
一部の記者が大声で叫ぶなど会場が騒然とし、会見の進行が止まった。

司会進行役:
すみません。皆さんで話すと分かりません。

司会進行役:
大変申し訳ないですけど、まだ他に質問を待っている方もいるので…。

混乱する空気を変えたのは、この発言だった。

通販新聞 記者:
一応手を挙げた人が質問するっていうルールになっているので、そこは守ってください。静かにしてください!マジで!

通販新聞と名乗った記者の言葉に、騒然としていた会場が静まった。

SNSでは「通販新聞が会見のMVP」「荒れた場を収めた素晴らしい発言」などと投稿が相次いでいる。
(「イット!」 1月28日放送)

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