新幹線の開通には、「基本計画路線」から「整備計画路線」への格上げが必要だが、東九州新幹線は、1973年に基本計画路線に定められたあと、約50年進展がない。宮崎県の河野知事は、東九州新幹線鉄道建設促進期成会として、国土交通省に東九州新幹線の整備計画格路線への格上げを求める要望を行った。整備には約3兆8068億円が必要で、地方公共団体の負担も課題となっている。
格上げを求める要望書を提出

1月22日、宮崎県の河野知事は、宮崎・福岡・大分など沿線自治体でつくる東九州新幹線鉄道建設促進期成会として、国土交通省の古川康副大臣に要望書を手渡した。

宮崎県 河野俊嗣知事:
新幹線の整備効果は極めて大きいと感じているということで、ぜひ力添えをお願いしたいと話した。
要望書では、基本計画路線のままとなっている日豊本線ルートの整備計画路線への格上げを求めている。
各ルートの所要時間は…

宮崎県は2024年度、日豊本線ルートに加え、新たに鹿児島中央先行ルート、新八代ルートについても費用や福岡への所要時間を調査した。
宮崎県 河野俊嗣知事:
3つのルートについて新たに調査を行ったのは、改めて県民の間での機運を盛り上げていこうという狙いなので、あくまで我々は基本計画路線にある東九州新幹線について要望していくというスタンス。
また、整備に必要な財源の確保なども要望した。県によると、2024年8月時点で、日豊本線ルートの整備には約3兆8068億円が必要で、このうち3分の1を地方公共団体が負担することになる。
(テレビ宮崎)