日銀が、政策金利を0.5%程度に引き上げる追加利上げに踏み切った。
テーマは「金利引き上げについて」だ。
住宅ローン負担増か…利用検討者「諦めですかね」
今回の金利引き上げで大きく影響を受けるのが住宅ローン。
負担がどれくらい変わるかご存じだろうか?

預金金利も上昇していくとみられるため、こちらは恩恵を受ける一方で、住宅ローンを組んでいる世帯は負担が大きくなりそうだ。

日銀が利上げを決めた24日、住宅展示場で家の購入を検討する人に話を聞いた。
8000万円・40年変動型で検討(30代):
返す額が額なので、気にしてたけど、覚悟しないといけないんだろうなと、諦めですかね。
5400万円・40年変動型で検討(20代):
上がるだろうなと思ってたので。でもしょうがないのかな。

オープンハウス 営業本部・赤塚晴大部長:
やはりお客さま自身は昨年の3月以降、直近までで対比しますと、約150%ほどインターネット・ホームページからお問い合わせが増えているので、私ども的には、多くの方が(金利が上がる前に)急いで探されてるのかなというのを感じております。

今回の利上げで影響を受ける可能性が高いのは、利用者の7割以上が利用している変動型の住宅ローンだ。

前回、日銀が政策金利を0.25%引き上げた際には、それを受けて大手銀行では、ローンの基準となる金利を0.15%引き上げるケースが相次いだ。

そして今回、再び引き上げられる見通しが強まっている。

現在メガバンクでは、実際に支払う金利は、契約者の支払い能力に合わせて0.3%から0.8%程度となっている。
世帯での負担は年間約3万8000円増か
竹俣紅キャスター:
では、ここで気になるのは、今回の利上げでどのくらい住宅ローンの金利が上がり、それはいつからなのか、そして、どのくらい負担が増えるのか見ていきましょう。

竹俣キャスター:
まず1つ目、金利はどのくらい上がるのでしょうか。
フジテレビ・智田裕一解説副委員長:
前回の利上げの時は、多くのケースで0.15%上がりましたが、今回は0.25%程度上がるケースが多いとみられます。
変動型の場合、当面の返済額が増えるのを抑える仕組みがあるとはいえ、トータルでの返済額は増えることになります。

竹俣キャスター:
そして2つ目、いつから変動型の住宅ローンの金利は上がるのでしょうか。
4月1日に基準金利が引き上げられ、おおむね7月の返済分から新たな利率が適用されるケースが多くなりそうということです。
そして、どれくらい負担が増えるのかというところですが、今回の利上げにともなって、さまざまな金利水準が上がっていった場合、30代で住宅ローンを契約している世帯では、預金の増加が平均で年間8504円の一方で、住宅ローンの負担は平均4万6773円と、差し引き、世帯での負担は年間で約3万8000円増えるということです。

青井実キャスター:
30代ということで“子育て世帯”ですが、現状金利の引き上げというのは負担?
スペシャルキャスター・中村竜太郎さん:
今、年間3万8000円。月にすると3000円くらいだと思いますが、子育て世代は習い事があったり、塾代とか結構経済的な負担が大きいじゃないですか。やっぱり大きい金額だなって思いますよね。
(「イット!」1月24日放送より)