2025年の干支はヘビということで入社1年目のアナウンサーが動物園で爬虫類の飼育員に挑戦した。テーマは「一皮むける」体験だ。
爬虫類を触ったことのないアナウンサーが…

世界の爬虫類と両生類が展示されている静岡県河津町の「iZoo(イズー)」。
ヘビやワニを間近で見ることができる「体感型」の動物園だ。
2025年の年明け早々ここにやって来たのは今まで一度も爬虫類を触ったことのないという入社1年目の光田有志アナウンサー。
光田アナは「爬虫類は脱皮をするということで、私も爬虫類と仲良くなって一皮むけてこようと思います、行ってきます!」と張り切って乗り込んだ。

「早速ですが、飼育体験を」と光田アナが切り出す体感型動物園iZooの園長・白輪剛史さんは「ヘビ巻きましょ」と有無も言わさず連行。
全長約3m、重さ20kgほどのビルマニシキヘビで“ヘビ巻き”初体験だ。
「めちゃくちゃ筋肉質ですよ!今すごく首を絞めつけられていますけど…これ噛まないですか」と不安げな光田アナに白輪園長は「そりゃ噛みますよ」と即答。
「噛むんですか?!」と驚く光田アナに、白輪園長は「いやいや噛まない(笑)噛まないように飼育スタッフは扱っている」と笑った。
飼育員体験は驚きの連続

ヘビを体にまいて、いきなり爬虫類とディープにふれあったところで、今度はゾウガメゾーンへ。
50匹から60匹ほどいるアルダブラゾウガメたちの部屋で床掃除だ。
この床掃除は衛生管理もかねて毎日行われている。
光田アナが「なかなか大変ですが、掃除するときのコツは?」と訪ねると飼育員の牛島千晶さんから「どんどんカメさんをどけていく感じ。どけちゃって大丈夫です」と返って来た。

そこで光田アナ…「それではやってみます。大きいですね、ごめんね、ちょっと動かすよ」と言ったものの「重い、重いです。この子たちを動かすとなるとかなり腰に(負担が)来そう」と想像以上の重さに弱音を吐く。
床掃除を終えて次にやってきたのはイグアナゾーンだ。
今度は“エサやり”に挑戦する。

勢いよく迫って来るイグアナの群れに「うわっちょっと待って」とたじろぐ光田アナ。
白輪園長に「こっち、こっち」と促され、奥へと進みエサを床に置くと一気にイグアナが集まって来た。
光田アナが「うわっ、すごい数ですね」と驚くと白輪園長は「実はこれ絶滅危惧種で、このイグアナを国内で見られるのはiZooだけ。キューバイワイグアナは今130頭超えている」と教えてくれた。

このイグアナたちの中にはiZooでふ化した個体も居る。
来園者に爬虫類の魅力を伝えるだけでなく、さまざまな爬虫類の繁殖にも取り組み「種の保存」にも力を入れているそうだ。
最後は人気No1の“ラスボス”登場!?

飼育員の体験をしながら園内をまわる光田アナはあることに気づいた。
通常の動物園にあるはずの「園内マップ」がないのだ。実はこれもiZooの特徴の1つ。
「マップがないのは毎日どこかに手を入れて、種類が変わったり展示物を変えているので、印刷してられない」と話す白輪園長は「来るたびに『わぁ、ここ変わってる』といつも驚きがあって、新鮮で楽しい。自分が楽しければお客さんも楽しいだろうと思いながらやっているので」と笑った。

園長自身も楽しみながら、日々進化する動物園iZooでの飼育体験の締めくくりは一番人気への“エサやり”に挑戦だ。
体長5m10cm、重さは約800kgの、国内最大のイリエワニ。
白輪園長に「そこの頭のところに」と指示を出された光田アナだが「はい、頭ですね…わぁ、怖い…腰引けます」とワニの迫力に怖じ気づく。

「もっと前、もっと前」と言う園長の言葉におされ何とか近づきエサのシカ肉を投げるとワニは一口でガブリ。
思わず声を上げた光田アナだが、この迫力を間近で見ることができるのも飼育スタッフの特権といえそうだ。
自身の新たな一面を知った光田アナは…

飼育体験を終えた光田アナが「人生で初めて爬虫類を触るので怖いという気持ちがあったが、気づいたら撫でたりしていて本当に不思議」と打ち明けると白輪園長は「やっぱり触れ合うと実際に違うところが出てくる」と応えた。
「今年は2年目のアナウンサーとして1年目の経験を生かしどんどん成長できるアナウンサーになります」と結んだ光田アナが、今回の経験を通して「一皮むけた」ことを願うばかりだ。
(テレビ静岡)