“令和の米騒動”とも言われた2024年のコメ不足を受け、JA新潟中央会は新潟がコメ作りのトップランナーであるために、2025年は適正な収穫量を確保し、需要に応えたいとしている。一方で、コメの高値は続いていて、茶わん1杯50円前後となっているという。
コメの安定供給へ“適正な収穫量”確保を
2023年の猛暑で精米した後にとれる量が減少したことやインバウンド需要の増加などから2024年は、新米が出回る前の夏場にコメの在庫が不足。

また、2024年のコメの作況指数は『98』で、2年連続で『やや不良』となった。
県農業再生協議会によると、2025年6月末の主食用米の在庫量はコメ不足となった2024年をやや下回る見込みで、県は2025年のコメの生産量を1.89万トン増やす方針を示している。

JA新潟中央会の伊藤能徳会長は1月7日の会見で、コメの安定供給に向け適正な収量の確保が課題だと強調した。
「実際、全国の市場の卸からたくさんのオーダーをいただいている。やはり、新潟県がコメのトップランナーになるには、それ相当のコメの量が必要だと考えているので、しっかりとまた全農含めて対応して参りたい」
コメの価格「高値しばらく続く」
一方、コメの価格については「高値がしばらく続く」という見方を示した上で、「コメはお茶碗1杯50円前後というところだと思う。以前は30円ぐらいだったと思う」と述べた。

資材の高騰が長引く中、農家がコメ作りを継続するためにコメの価格が上がることは必要だと述べ、消費者に理解を求めた。
(NST新潟総合テレビ)