14日から、みずほ銀行の振込手数料が一部値上げされた。窓口で他の銀行に振り込む際、710円~880円だった手数料は、990円になった。ATMを利用した場合は、380円~550円だったものが、880円へと大幅に値上がりした。
みずほだけでなく、メガバンクでは三菱UFJ銀行と三井住友銀行が同等の値上げをすでに行っている。そこで、今回は「ATMのお得術」を紹介する。
窓口・ATM振込手数料引き上げ…ネットは値下げ
1000円近い手数料について、街の人はどう考えているのか。
60代:
ほぼ1000円って感じですから、きついですね。
50代:
前は多分300円ぐらいだったけど、仕方がないなと思いながらやってたんですが、1000円近くなると、やっぱり利用はしなくなってきますね。
40代:
デカいですね。だってランチ1食分でしょ。牛丼だったら2杯分食べられるから、もったいないと思います。

窓口やATMでの手数料を値上げした理由について、みずほ銀行は「キャッシュレスの進展」と「詐欺やマネーロンダリング対策」のためとしているが、フジテレビの智田裕一解説副委員長は、次のように指摘する。
フジテレビ・智田裕一解説副委員長:
こうした流れの背景には、低金利が続いて収益を上げにくくなっている中、窓口業務や店舗運営にかかる人件費などを抑えて、ネットバンキングなどデジタルでのやりとりへと利用客をシフトさせていこう、そんな金融機関側の事情もみてとれそうです。
窓口での手数料を引き上げる一方で、みずほ銀行ではインターネットバンキングを利用した振り込みの場合は手数料を値下げした。
40代:
僕は直接銀行で(振り込み)。ネットバンキングは使ったことないです。
30代:
ネットバンキングの操作が難しいのと、端末でやるのが面倒くさいなって。直接(ATMに)行っちゃうことが多いです。
銀行に関わる手数料といえば、振り込みだけではない。
40代:
通り道だったので、110円払ってでもちょっと今下ろしたかったって感じですね。
取材した人の約半数が現金の引き出しのほか、病院の入院費や習い事の振り込みなどで「ATMをよく使う」と答えた。
振り込みは「ことら送金」などネットがお得
小山内鈴奈キャスター:
利用するたびに「手数料」を支払うのはもったいない!というわけで、ぜひ知ってほしいお得術をご紹介します。
三井住友銀行の場合、給料日の毎月25、26日は、キャッシュレスカードによる引き出し、預け入れの場合、ATM手数料が終日無料になります。

さらに、コンビニなどのATMのお得術もあります。
三井住友銀行は25日と26日(平日の場合)の時間内、三菱UFJ銀行は25日(営業日の場合)と月末日の時間内に、コンビニATMで引き出しと預け入れが無料で使えるそうです。そして、みずほ銀行は駅のATM(「VIEW ALTTE」)で平日の時間内は無料で引き出せます。

ただ、振り込みの場合はやはりネットバンキングがお得だそうです。ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんによると、おすすめは「ことら送金」です。約400の金融機関などで利用可能で、1件10万円まで手数料が無料になります。またメガバンクでもネットバンキングを利用すると他行への振り込みが無料になるケースもありますので、振り込みにはやはりネットがお得です。
青井実キャスター:
便利になるのはいいですが、いつかは全部ネットになりそうですね。
SPキャスター パトリック・ハーランさん:
僕は数カ月前からこういう流れを受けて、面倒くさい手続きを経て、ネットバンクに全部シフトしました。どこにも出掛けなくていいし、安いし、めっちゃ良いです。
ただ、税金を支払うときには実店舗へ行って、久しぶりに窓口係の方と挨拶しました。
青井実キャスター:
窓口の人が優しく教えてくれますからね。
宮司愛海キャスター:
安心感ありますけどね。ネット登録とかできない人たちをどういう風に取り残さずにやっていくかというのが課題になっていくと思います。
青井キャスター:
「ことら送金」も、ネットでやるということですよね。
小山内キャスター:
電話番号があればできるということですが、やはりネットです。
SPキャスター パトリック・ハーランさん:
対面式が安心なのは間違いないですね。
青井キャスター:
現金を使う人もいますからね。
宮司キャスター:
みんなが便利な世の中になるといいなと思います。
(「イット!」1月13日放送より)