株式相場の格言では“辰巳天井”と言われ、株価が上がるとされる巳年の2025年。物価高が暮らしに大きく影響している中、新潟県内企業のトップに今年の景気や賃上げの見通しを聞いた。
多くの企業が“賃上げ”へ前向きな姿勢
「賃上げと投資がけん引する成長型経済を実現して参ります」年頭会見で石破首相がその実現に向けて意気込んだ賃上げ。
新潟県内でも労働団体が主催する集会で2025年の賃上げの目標が共有される中、別の会場では賃上げのカギを握る県内企業のトップが集まっていた。

円安や物価高など様々な影響を受ける中、企業のトップたちに2025年の賃上げや景気の見通しなどを聞いた。
不動産業:
去年が平均で5.1%の賃上げだったという話だが、私個人とすれば6~7%の賃上げをしたいと思っている。
IT業界:
生活の中では、どうしてもお金はかかるので、賃上げを会社としてもやるよという意思表示というか、賃上げもモチベーションを保つために必要なのかなと。自分も社員時代を考えるとちょっと思うので。
多くの企業が2025年の賃上げについて前向きな姿勢を示した。
物価高・円安影響も…賃上げ模索する企業
物価高や円安の影響を受けている企業も様々な工夫により賃上げを模索している。

デザイン業:
価格の高騰とか印刷費の高騰だったり、資材自体の高騰というのは全般的にあるので、その分、利益圧迫するというところは出てきている。賃上げは、こちらももらうものも高くしていかないと難しいのかなと。
IT業界:
同じものをつくるのにかかる人数と時間をどれだけ減らすことができるか、もしくは同じ時間でより多くの価値を生みだすことができるかというところ。ここに取り組んでいる。
飛躍目指すトキエア「賃上げする方向で頑張りたい」
一方、2024年に就航したトキエア。
所有する機体のトラブルにより全便欠航という苦しい2年目のスタートとなっているが、路線拡大により飛躍を目指す考えだ。

トキエア 長谷川政樹 社長:
我々の会社の社員は、ほとんど県外から集まっている。そういった皆さんが「新潟に来てよかった」「新潟に来て、給料もそこそこもらいながら」と言えるような会社にしたいと思っているので、そういう意味では賃上げする方向で頑張っていきたいと思っている。
物価や燃料価格の高騰などが続く見通しの2025年。
意気込み通り、賃上げは進むのか…企業トップたちの舵取りが問われる。
(NST新潟総合テレビ)