北海道の阿寒湖で、ガラス細工のような美しさを放つ自然現象「フロストフラワー」が撮影された。
気温や風など、厳しい条件がそろわないと出現しないとされる“氷の花”だが、阿寒湖では噴き出す温泉の影響で作られ、運が良ければ3月ごろまで見られるという。
湖に咲く幻想的な“フロストフラワー”
北海道・釧路市の阿寒湖で4日に撮影されたのは、湖面に咲き乱れる“氷の花”「フロストフラワー」が満開となっている光景だ。

日の光に照らされ、キラキラと輝く様子は、まさにガラス細工のようだ。
名前の通り、花びらや葉っぱ、茎のような形も確認できる。
フロストフラワーは、この時期だけ見られる“かもしれない”という希少な自然現象として知られる。

出現するのは、薄い氷が張っていて雪が積もっておらず、気温がマイナス15℃以下の日だ。
さらに、ほぼ無風である必要もあり、これらの条件がそろわないと現れない。
どうやってできる?“氷の花”
実は阿寒湖の底からは、ところどころ温泉が湧き出ていて、この温泉により湖面の氷が少し解かされて水蒸気が発生している。

この水蒸気がマイナス15℃以下の外気で急激に冷やされ、霜が育つことでフロストフラワーが作られるのだ。

何枚も重なり花のような様相だが、中には天使の羽根、「エンゼルフェザー」と呼ばれる形のものも見られる。
なお、阿寒観光協会は、薄い氷が割れて湖に落ちる危険があるため、観賞の際は観光ガイドをつけて行くようにと呼びかけている。
フロストフラワーは、運が良ければ3月ごろまで見られるという。
(「イット!」 1月7日放送より)
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