野菜の値段が高いと、毎日の買い物に頭を悩ませる人も多いのではないだとうか。2024年から続く野菜の高騰。いったいいつまで続くのだろうか。
さらに、今は手が出しにくいあの野菜が、意外な使い方で“お得食材”に早変わりするかもしれない。札幌一の安さを目指す青果店で、2025年の野菜価格の行方を聞いた。
2025年 野菜価格の行方は―
「2024年は野菜の高値が止まらなかった。青果店を始めて1番高い1年だった」と話すのは、札幌の深澤青果・代表の深澤栄治さん。

特にキャベツの高騰が目立ち、1玉398円の値段がつくほどだという。

札幌のキャベツの卸売価格の変動を見てみると、2024年11月から価格が下がりにくくなり、平年と比べると2.8倍になっている。

理由としては、天候不順による産地の減収に加え、加工用にまわる分が多く、出回らないことが挙げられる。

深澤さんによると「キャベツは5月頃まで高値が続きそう」とのこと。

「年が明けても、市場が動き出したばかりで品が少なく、まだ値段は変わらない。春までは高値が続く」と見込んでいるという。
高値続く野菜 いつまで高い?

白菜は年末一旦落ち着いたものの、新年に価格が上がり始め、3月までは高値。
ニンジンは1月中旬から価格が上がり、トマト、大根は1月中は横ばい。
ただ、長ネギはしばらく高値が続いていたが、1月中旬からは下がりそうとのこと。
普段、価格が安定していて「価格の優等生」といわれるキノコ類もほかの野菜が高くキノコの需要が増加した結果、キノコ全体の相場が上がり、高値になっている。

高値が続く野菜だが、値段が安定している野菜もある。工場生産の野菜だ。
豆苗、もやし、かいわれ大根などは、工場生産のため天候の影響を受けにくく、価格が安定しているという。

果物の値段も気になるところ。輸入フルーツのバナナやキウイは戦争や為替の影響で高値が続いている。
また、たまごは値段が落ち着いてきていて、今後200円ほどで買えるようになりそうだ。
安くなりそうな食材も
一方、深澤さんが「1月中旬から安くなりそう」と話すのがレタス。

「クリスマスや年末年始のオードブル需要がおさまったため、年始には需要が少なくなり安くなるのではないか」という。

深澤さんのオススメがレタスを使った鍋。「キャベツ・白菜・レタスが同時に高いことはない。どれかは安いので、置き換えができる」とのこと。

いまだ高値が続いている野菜事情だが、「買い方」や「置き換えレシピ」でうまく乗り切ることもできそうだ。