2024年ニュースになった場所のひとつに、今年1月、米「ニューヨーク・タイムズ」が発表した「2024年に行くべき52カ所」で紹介された、山口県山口市があげられます。
名だたる世界の街と並び、選ばれたのは、なんと3番目でした!!

山口市民:
なんで 世界で3番目に選ばれたんだろうって。山口市民が一番わかってないかも…。
地元の人たちからは高い評価に戸惑いの声があがっていましたが…。

そんな山口市の現在の様子を「めざまし8」が取材に行くと、街には多くの外国人観光客が訪れていました。

観光案内所担当者:
(これまでは)広島から福岡の方に行かれるお客さんが多かったんですけど、途中で山口に立ち寄ってくれるという方がいらっしゃいます。

今年は、外国人観光客の数が去年の約1.5倍に増えたというのです。
今、外国人観光客に人気の山口市。そこには、「今だからこその理由」がありました。
山口市はゆったり楽しめる「西の京都」
アイルランドから来た男性が、その魅力について語ってくれました。

アイルランドからの観光客:
ニューヨーク・タイムズを見てココに来たよ!
すごく印象的で、すごく気に入りました!
山口市は西の京都って言われているんだよね?
私たちは静かな場所に行きたかったんです。

山口市は、京都を手本に作られたとされる街。多くの寺院がある歴史的な街並みが人気の理由の1つだといいます。

今や、本家の京都は外国人観光客らでいっぱいに…。
その点、山口市はゆったりと楽しめるというのです。
全国には“小京都”と呼ばれる街は他にもありますが、専門家は…。

旅行ジャーナリスト 鳥海高太朗氏:
コンパクトでありながらも、いろいろな経験ができるという場所というのは、日本国内でもそれほど多くない。

鳥海さんは「歩いて回れるということで、これはかなり魅力的な部分といえると思います」と話します。
ドイツから移住の女性たちに聞いた「山口市の魅力」
中には、観光に飽き足らず移住した人までいました。
ドイツから来日し、お寺に住み込みで働いているという2人。この街に魅かれた理由は?

ドイツからの移住者:
日本文化にとても関心があって、山口に住んでいます。
この街の好きな所は人の良さなんです。外国人に対して優しいんです。

小さな都市ならではの落ち着きと“人のぬくもり”が評価されているのだとか。
実際、駅で取材スタッフがこんな光景を目撃しました。

取材スタッフ:
外国人観光客のグループが、コインロッカーが使えないようですね。
観光案内所のスタッフでしょうか、両替の仕方を教えてあげていますね。

コインロッカーが使えず困っていた外国人:
本当にいい人が多い街なんだって感じたわ。
(「めざまし8」12月27日放送より)