最大で9連休となる年末年始。外出する機会が増え、家を留守にする人も多いと思うが、注意したいのが空き巣だ。2024年に入り増加傾向にある空き巣被害に遭わないための有効な防犯対策について取材した。
“空き巣”に注意!被害は増加傾向…
12月28日~1月5日まで2019年以来、5年ぶりに最大9連休となる年末年始。
旅行や帰省などで家を留守にする機会も増える中、注意したいのが、留守中の住宅などに侵入し、金品を盗む“空き巣”被害だ。

新潟県警安全安心推進室の齋藤浩志室長は「連休明けになると、空き巣被害の届け出が多くなる」と話す。
県内での空き巣被害は増加傾向にあり、2024年11月末時点で189件発生していて、前年の同じ時期に比べ、47件多くなっている。
施錠率低い新潟…一番の空き巣対策は“施錠”
こうした中、多くの空き巣犯が狙うのは“無施錠”の家だ。
齋藤室長は「県内では施錠率は約3割と非常に低調で、無施錠の家が狙われている」と警鐘を鳴らす。

警察によると、2024年に県内で空き巣被害に遭った住宅のうち、約7割が無施錠だったという。
まず、第一の対策は家の施錠をすることだ。
実際に街でも「施錠と戸締りが一番大事」「鍵の施錠とカーテンをしっかり閉める」「鍵をちゃんとかける」など施錠を対策にしている人が多く見られた。
施錠のほかに“有効な対策”は?
外出のため家を不在にする際は施錠するという声が多くあがる中、「不在であることが分からないように、電気は時間になったら自動でつくようにしている」と話す人も。
周りから留守を悟られないようにするために部屋の明かりをあえてつけることや、郵便受けに郵便物がたまらないようにすることも重要なポイントだ。

SNSなどで旅行中であることが分かるような配信や投稿をするのも注意が必要となる。
とにかく家が不在になっていることを分からせないようにする対策が有効となる。
犯罪に利用される恐れ…“マーキング”に注意!
一方で、空き巣などの犯罪に利用される恐れがあるのが、知らない間にインターホンや表札にマジックなどで行われる“マーキング”だ。

例えば『30SW9ー20』というマーキングがされていた場合、『30代の独身女性・9時から20時まで外出している』ということを表している恐れがあるという。
こうしたマーキングが東京では複数、確認されていた。

新潟県内では現在のところ、マーキングの被害は確認されていないということだが、齋藤室長は「記号みたいなものが書かれている、シールが貼られている、変な人がウロウロしている、もしいつもと違う様子があったら、警戒して、警察等への相談も必要。帰ってきたら被害に遭っていたということがないように、施錠を確実に行うなど、できる防衛対策はしていただければ」と注意を呼びかけている。
警察は自宅の施錠などを徹底するほか、インターホンへのマーキングなど違和感を感じた場合は、警察や家族に相談するように呼びかけている。
年末年始の連休で家を離れる前に、改めて戸締まりや家の施錠などを確認することが重要だ。
(NST新潟総合テレビ)