自民党派閥の政治資金問題を受けて開かれている衆議院の政治倫理審査会に、12月18日、東海3県では、三重4区選出の鈴木英敬衆院議員と、愛知15区選出の根本幸典衆院議員が出席し、弁明しました。

鈴木英敬衆院議員:
ご迷惑をおかけしてしまったことにつきまして、この場をお借りして、改めて心からお詫びを申し上げます。

18日の政治倫理審査会で、弁明に立った三重4区選出の鈴木英敬衆院議員。旧安倍派の政治資金パーティーをめぐり、派閥から受け取った280万円を収支報告書に記載していませんでした。

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鈴木英敬衆院議員:
ノルマ超過分に関する還付金の仕組みがあること自体を、まったく知りませんでした。

当時、キックバックの存在を知らなかったという鈴木議員。「秘書が派閥からの指示で、やむを得ず収支報告書に記載せず提出していた」と弁明しました。

鈴木英敬衆院議員:
(秘書が)領収書を発行した上で収支報告書へ記載すべきことを、複数回にわたり清和政策研究会事務局に申し入れましたが、清和政策研究会事務局に応じてもらうことができませんでした。

秘書が領収書の発行などを求めたものの、対応してもらえなかったと説明し、私的流用はなく、全額を返金したとしています。

出席した議員からは…。

自民党の上田英俊衆院議員:
「秘書に任せすぎているのではないか」という声が挙がっている。その点について、どう認識しているのか。

鈴木英敬衆院議員:
そのようなご指摘、ご批判はごもっともであると重く受け止めております。今後はしっかり私自身、当事者意識、もちろん自覚を持って対応していく。

午後からは、420万円の不記載があった愛知15区選出の根本幸典衆院議員が出席しました。パーティー券のノルマ超過分を派閥から現金で受け取っていたことを知っていたと説明しましたが、鈴木議員と同様、不記載は「秘書が派閥から指示されたもの」と弁明しました。

しかし、キックバックされた現金は政治活動に使ったとしながらも、支出として記載していなかったことを「知らなかった」と繰り返しました。

根本幸典衆院議員:
還付金は収支報告書に記載されていなかったものの私的な使用はなく、全て政治活動に使っていた。私自身は収支報告書に還付金が記載されていないことを知らなかったものの、この点について深く反省している。

(東海テレビ)

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