12月1日に23歳の誕生日を迎えられた愛子さま。沿道に集まった人たちに、笑顔で手を振られました。

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お誕生日に合わせて公開された映像では、グレーと薄いパープルを合わせたパンツスタイルで皇居の果樹園をご散策。

室内で撮影された映像では、10月に初めての地方単独公務で佐賀県を訪れた際にお作りになった「和紙」を手にされていました。

フジテレビ皇室担当 橋本寿史解説委員:
佐賀を訪問された時に体験された紙すき、こちらで作られた和紙が完成したのでということで、送られてきたものをご覧になられているということです。
やはり初めて地方での公務をされていろいろな経験を積み、思い出というのも、たくさんお持ちになられたと思うので、それを感慨深げに、ご覧になられているなと。

“人見知り”克服へ…多くの国民とふれあい

今年4月、日本赤十字社に入社し、社会人としての一歩を踏みだすとともに、皇族として多くの“初”公務に取り組まれた愛子さま。

2月には、ケニア大統領夫妻の昼食会で国際親善の舞台に。4月には園遊会に初めて出席し、招待客らと歓談されました。

そして10月には、初めてお一人で地方公務に。佐賀県庁では、地元の幼稚園児たちとの交流もされました。

愛子さま「幼稚園は楽しいですか?」
園児「楽しいです」

愛子さま「幼稚園ではどんなことをするのが好きですか?」
園児「ビー玉転がし」
愛子さま「ビー玉転がし!流行ってるの?」
園児「いつもやってるの」

愛子さま「運動会もあるの?リレーも走ってるんだ。じゃあ練習もするの?」
愛子さま「運動会、頑張ってください」

さらに、勤務先である「日本赤十字社」の創設者で、佐賀出身の佐野常民の寸劇を鑑賞されました。

愛子さま「いつもどのくらい活動を?」
島義勇役・谷口文章さん「普段の練習は週末の夜の10時とか、10時半になりますので」
愛子さま「だいぶ遅い…」

2022年の成年会見で「人見知りを克服したい」と話す愛子さま
2022年の成年会見で「人見知りを克服したい」と話す愛子さま

2年前の成年皇族となられた際の会見では、「人見知りを克服したい」と話されていた愛子さま。この1年で、多くの国民と積極的にふれあい、会話されてきました。

寸劇を披露した際に、実際に愛子さまと話をした島義勇役の谷口文章さんと佐野常民役の鷹巣将弥さんは、そのときのご様子をこう振り返ります。

島義勇役・谷口文章さん:
(愛子さまが)ゆっくりと、笑顔で近づいてこられて、私共一人一人に声をかけてくださったので、時には笑い声を出しながら会話することができたので。
私は愛子さまに人見知りな部分がおありになるとは、みじんも感じませんでした。
我々の緊張をほぐしてくださるような目で見てくださっていたんですよ。我々の会話にも、実際に声を上げて、お笑いになる場面もあったりして。

日本赤十字社の創設者 佐野常民役・鷹巣将弥さん:
赤十字の理念にもなっている、「人間を救うのは人間だというところも、せりふとして言っていただいて、ありがとうございます」という話をしていただいて「そうです。初代社長として」と返したら、愛子さまが「初代社長として」って笑いながら、繰り返していただいて。

ほかにも、愛子さまの紙すき体験をサポートした「名尾手すき和紙工房」の職人は、「愛子さまに、水の冷たさとか流れる音とか紙の感触とか、そういうのが新鮮で心地いいですね、みたいなことを言っていただいて、うれしくなってしまいました」と話し、佐賀県の山口祥義知事は、愛子さまのご様子について「とにかく純粋な方。飾り気のなさを感じた。あっという間に緊張がほぐれる」と話していました。

フジテレビ皇室担当 橋本寿史解説委員:
今回、やはり愛子さまにとってもこの佐賀のご訪問というのは、とても印象深かったようで、誕生日の映像の中にも「佐賀偉人伝」という本があったのですが、それは今回のために佐賀県庁から取り寄せたという話でしたので、ご本人にとって佐賀というものがとても印象深くなっているのだと思います。

天皇皇后両陛下から“受け継がれる”もの

多くの“初めての公務”を経験された愛子さま。公務の際は、雅子さまが以前公務で身につけた物と“似たもの”を着用されていました。

5月に、初の単独公務として、国立公文書館の特別展を訪れた際には、手にはこぶりなベージュがかった白のバッグをお持ちに。

皇室ファッションに詳しい、歴史文化学研究者の青木淳子氏によると、このバッグが、2002年6月に雅子さまが公務の際に持たれていたバッグとよく似ているといいます。

皇室ファッションに詳しい 青木淳子氏:
(もし同じバッグであれば)22年前の物とは思えないキレイさ。元々一つの物を手入れして長く使うという皇室の慣習を深く感じる。

そして、10月の初の単独地方公務では、ジャケットの襟と前立てに、白いパイピングでアクセントをつけた淡いピンクのスーツを着ていた愛子さま。

皇室ファッションに詳しい 青木淳子氏:
このデザインは雅子さまがよく用いられるもの。皇后になられて初の地方公務の際には、
白いパイピングが施されたブルーグレーのスーツを着用されていました。
仲の良い母娘で一緒に選んだのかもしれないし、愛子さまが雅子さまのファッションが素敵だったと思い取り入れられた可能性もあります。

MC谷原章介:
いいですね、アドバイスし合っているお姿を想像してしまいますね。

フジテレビ皇室担当 橋本寿史解説委員:
ご両親の公務などを一番ご覧になられているのが愛子さまなので、ファッションについても、こういうのが私は好きだなと思って、作ったり選ばれたりしているのだと思います。やはり、ご両親の影響といいますか、ご両親の色々な公務のやり方なども、すべて愛子さまは手本にされているのだろうなと。

MC谷原章介:
そうやって、天皇皇后両陛下から、普段の立ち居振る舞いであったり、物選び、大事に仕方みたいなものをちゃんと受け継がれているんですね。

倉田大誠アナウンサー:
佐賀を訪問された際、後部座席に座って手を振るときにも、ご自分の窓側だけでなく反対側の方にも身を乗り出しながら答えられている姿ですとか、挨拶をするときにも遠くの方にも目線を合わせて挨拶をされていました。マナーとか、そういった部分も本当にお人柄を表しているのかなと強く感じますよね。

MC谷原章介:
天皇皇后両陛下のにこやかさ、あたたかい空気感みたいなものはしっかりと受け継がれていらっしゃいますよね。
(「めざまし8」12月2日放送より)