5年間で153件。
これは、2019年度から2023年度までの間に起きた配線器具による事故の数だ。そのうち125件が火災に発展し、そのうち2件は死亡事故につながった。
NITE=製品評価技術基盤機構が明らかにした。
原因が特定されている127件のうち約4割が、使い方や設置状況に事故の要因があったという。
使い方や設置状況が関係している事故のうち最も多かったのは、「トラッキング現象」と呼ばれる異常発熱によるものだった。
これは、配線器具にほこりや水分が付着することなどによって起こるもの。
NITEは事故の再現映像などを公開し、「普段掃除などが行き届きにくい配線器具の手入れをこまめに行うことが大事」と注意を呼びかけた。
NITEが呼びかけた気をつけるポイントは以下の通り。
・電源プラグ及び電源タップは小まめに掃除し、水分がかからないようにする。
・電源プラグが変形していないか確認する。
・電源コードを引っ張る、机や椅子の脚で踏むなど、無理な力が加わった形跡がないか確認する。
・接続可能な最大消費電力を超えて使っていないか確認する。
・異常発熱や異臭など、異変を見つけたら直ちに使用を中止する。
NITEは大掃除などを行う際にも確認するよう勧めている。