トルコ南部のアンタルヤ空港で24日、ロシアの旅客機が着陸時に出火し炎上した。ロシアの航空業界は、ウクライナ侵攻をめぐる制裁により機体の修理や部品調達に影響が出ていて、トラブルが相次いでいる。
エンジンから出火…乗客・乗員95人にケガなし
滑走路で炎を上げる航空機。炎上した機体からは、乗客たちが必死に避難している。
緊迫の映像が捉えられたのは24日夜、トルコ南部のアンタルヤ空港だ。
ロシア南部のソチを出発したロシアのアジムト航空の航空機が、滑走路に着陸したところ、機体左側のエンジンから出火し炎上した。
「なんてことだ。しっぽの部分がよく見えない」
「ひどいありさまだ」
炎上する機体を捉えた映像には、撮影者のものと見られる声も記録されていた。
脱出シューターから滑り降りてくる乗客たちを受け止める救助隊や、脱出後、子供の手を引いて機体から離れる乗客の姿もあった。
駆けつけた消防隊の懸命な消火活動によって火は消し止められ、乗客・乗員95人にケガはなかった。
ウクライナ侵攻による制裁が旅客機の安全性にも影響
ロシアの航空業界は、ウクライナ侵攻をめぐる制裁により、機体の修理や部品調達に影響が出ていてトラブルが相次いでいる。
2023年9月には、150人以上を乗せた旅客機がシベリアの草原に緊急着陸する事態が発生。また、2024年11月に入っても、旅客機の修理が出来ず運行できない事態が起こるなど、制裁が安全面にも影響を及ぼしているという。
今回の炎上事故により、空港は一時、離着陸が出来ない状態になった。地元当局は、詳しい出火原因を調べている。
(「イット!」11月25日放送より)
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