ジャンプのレベルアップを筆頭に今季も盤石の強さを見せる中田。2年連続のJGPファイナル進出で連覇がかかる。

今季のフリーは、父でありコーチを務める中田誠人さんが現役時代に滑っていたのがきっかけで選曲したという『パイレーツ・オブ・カリビアン』で挑む。
4回転ジャンプを成功させ、全日本ジュニア初優勝となるか。
そんな中田に立ちはだかるのが、今季絶好調の高橋星名だ。
ショート・フリーで計3本投入しているトリプルアクセルの精度がアップ。

JGPデビューとなったラトビア大会で3本成功させ、いきなり優勝を果たすと、2戦目で2位表彰台に上がり、ファイナルへ駒を進めた。
8位と悔しさの残った去年から着実な強さを手に入れている高橋。ジュニア2年目での初優勝を狙う。

虎視眈々と表彰台を狙うのは、今季飛躍する西野太翔。
憧れの羽生結弦さんにインスパイアを受けている繊細な表現力とトリプルアクセルを武器に、去年の全日本ジュニアではジュニア1年目ながら5位と健闘。
今季の西野は、さらに大技4回転サルコウを投入しさらなる高みを目指す。

しかし、JGPの国際大会では思うような演技ができず悔しい結果に。
それでも、今大会予選の東日本選手権では自己ベストを更新するなど調子を上げてきている。
カギとなるのは、いまだクリーンな着氷のない4回転サルコウ。全日本ジュニアの大舞台で成功させ、「今大会優勝&世界ジュニア出場」の目標達成なるか。
最後の大舞台に臨む垣内珀琉
ラスト全日本ジュニアに挑むのは、18歳の垣内珀琉。
昨季は4回転トゥループとトリプルアクセルの大技を武器に世界ジュニア、ユース五輪出場と大躍進する。

だが今季は骨挫傷、肉離れとケガに悩まされ、半月スケートから離れるという事態に。西日本選手権への出場も危ぶまれるほどの状況の中、大技なしの構成を下げたプログラムで出場した。