タレントの藤崎奈々子さん(46)が12日、脳梗塞と診断されたことを公表した。
目まいを感じて病院を受診し、MRI検査で判明したという。
脳梗塞は、比較的若い年齢でも発症するため、早期発見が重要で、脳ドックを受ける人も増えている。
目まいや視力障害が脳梗塞の兆候
12日、タレントの藤崎奈々子さんが脳梗塞と診断されたことを公表した。
驚くのは藤崎さんの年齢で、まだ46歳だ。
青井実キャスター:
藤崎さんが、このところ感じていた異変について、ブログには、「色々身体にガタがくるお年頃…最近めまいがあって、一応病院へ」と書き込まれていました。
問診を受け、その後MRI検査をしたところ、医師から伝えられた診断は、思いもよらない「脳梗塞」でした。
その時の心境をブログに「は??脳梗塞?!『めまい以外、全くなにも症状はないですけど』と言うと、私くらいのお年頃の方はまぁまぁある現象らしい。気づかず終わることも多いんだって。びっくりした!」とつづっていました。
脳梗塞は、脳の血管が詰まって血流が悪くなり、脳細胞がダメージを受けてしまう病気です。
比較的、若い年齢で発症することも少なくないといいます。
藤崎さんは目まいでしたが、ほかに「脳梗塞」の疑いのある症状について、脳神経内科医の内野勝行先生に教えていただきました。
金町駅前脳神経内科・内野勝行院長:
考えがいつもシャキッとするのが、なんかモヤモヤしてまとまらないとか、いつもは簡単にできる作業がしにくいとか、歩いてて、いらんところでコケたりとか。
青井キャスター:
内野先生が監修した脳梗塞の予兆チェックリストによると、「ろれつが回らない」といった症状や、「視野が半分なくなる」などといった視力障害も含まれています。
そのほかにも、「体の片側に力が入らない」、「くるくる回るような目まい・ふらつき」、「体験したことのないような感覚・違和感」、「体の片側がしびれる」、「言葉が理解できない」、「物が二重に見える」、「物を認識できない」、「道具が使えない」といった症状が挙げられています。
この10個のうち、1つでも思い当たる節があったら病院で受診するよう指摘しています。
街中で、このような症状を、感じたことあるか聞きました。
70歳:
ないです。怖い。脳梗塞はほんとに怖いよね。
30歳:
めまい、ふらつきは軽く…たまにあるかなって。
ーー1個でもあてはまったら病院の検査推奨です。
30歳女性:
あ、やばい。いつかは(病院で診断を)受けないとな、くらいで、全然急いでとは考えていなかった。
脳ドッグで早期発見が鍵
青井キャスター:
ーーパックン、チェックリストに、あてはまるものはありますか?
スペシャルキャスター パトリック・ハーラン氏(パックン):
この間、半日くらいひどい目まいがあったんですよ。
青井キャスター:
私はろれつが回らないときがたまにあったり、目まいもしますね。
スペシャルキャスター パトリック・ハーラン氏(パックン):
その時は病院へ行きました?
青井キャスター:
行ってないんです。
スペシャルキャスター パトリック・ハーラン氏(パックン):
僕も行ってないんです。皆さんもぜひもう強がらないで、すぐ病院行っていただきたいです。
青井キャスター:
藤崎さんもそうでしたが、やはり重要なのが早期発見です。
そのために大事なことを伺いました。
金町駅前脳神経内科・内野勝行院長:
脳は基本、早期発見しづらい臓器なので、しっかり検査する以外にない。脳ドックの方は非常に増えている。
青井キャスター:
脳疾患リスクの早期発見のために、MRIや血液検査など、さまざま方法で調べる「脳ドック」。
保険適用されないため自己負担ですが、健康診断にオプションでつけられることなどもあり、若い人の間でも受ける人が増えているといいます。
早期発見することで、入院せず薬だけの治療で済むことが多いということなんです。
今回、藤崎さんが脳梗塞を公表した理由も、「検査の大切さを身に染みて感じたから」だと言います。
では普段の生活では、どのような場合、気をつければいいんでしょうか。
金町駅前脳神経内科・内野勝行院長:
一番多い生活習慣病のリスクは高血圧になります。高血圧は、ストレス・睡眠不足・食生活の乱れなどですぐになります。また、リズムが乱れて食生活が乱れて、それが二重三重になってリスクが増えてくると、脳梗塞という結果になってしまう。
青井キャスター:
さらに、これからますます寒くなるこの時期、特に注意が必要だといいます。
金町駅前脳神経内科・内野勝行院長:
血管がキュッと細くなったり、脱水になりやすくなったりとか、寒くなるこの時期の方がリスクは高いと言えます。
青井キャスター:
若くても油断しない、生活習慣の改善とともにカラダのサインを見逃がさないことが大切です。
(「イット!」11月13日放送より)