山形・高畠町出身の童話作家・浜田広介の業績をたたえ、この1年間に発表された最も優れた童話作品を表彰する「ひろすけ童話賞」の授賞式が行なわれた。

「物語と言葉を何度も味わってほしい」

2024年で34回目となる「ひろすけ童話賞」を受賞したのは、東京の絵本作家・丸山陽子さんの「いつもとちがう水よう日」。

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2023年7月~2024年6月までの1年間に発表された89作品の中から、「物語と言葉を何度も味わってほしい」との意見が多く上がり、丸山さんの作品が選ばれた。

受賞作「いつもとちがう水よう日」のあらすじ

「いつもとちがう水よう日」は、ある水曜日に起きた、小学1年生の女の子・ありすさんと同じクラスの男の子・かいくんとの出来事を描いた作品。

思わぬ「うそ」から生じたすれ違いや、謝ろうとしてくれた相手の心情への気づき、お互いにもう一度歩み寄る様子など、子どもにとっての「特別な体験」が優しい文章とイラストで表現されている。

授賞式で自身の作品を朗読

授賞式では丸山さん自らが作品を朗読し、出席した関係者は子どもたちの心の優しさが描かれた童話の世界に浸っていた。

丸山陽子さん
「『ごめんね』『ごめんなさい』『ごめん』わたしがききたかったことば。それとはぜんぜんちがうけれど、かいくんは『ごめん』をきょうもってきたんだ」

受賞のあいさつをした丸山さんは、「人の琴線に触れる作品は、言葉の壁や固定観念を越えていく」「受賞を励みに、これからも多くの人に伝わる作品を書き続けていきたい」と今後の決意を述べていた。

(さくらんぼテレビ)

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