イット!は、今回の総選挙で当選を果たした中で“ある共通点”を持つ3人に着目した。
その共通点とは、比例代表で“棚ぼた”ともいえる運に救われ、「落選」から「当選」へと結果が一変した立候補者たちだ。
国民民主党の躍進で他党の3人が“棚ぼた当選”
きっかけとなったのは…「国民民主党」の想定を超える大躍進。
この記事の画像(8枚)国民民主党・玉木雄一郎代表:
今回(比例の)3議席がですね、東海ブロックで2議席、北関東ブロックで1議席、返上というか、他党に譲るかたちになってしまいました。
“棚ぼた当選”が起こった比例の東海ブロックでは、国民民主党からいずれも小選挙区との重複で6人が立候補。
比例の得票数によって3議席分の当選者が割り当てられた一方、6人のうち5人が選挙区で当選したため、比例の候補者名簿には1人しか残らない状況となってしまった。
そのため、本来 国民民主党に割り当てられる3議席のうち、“空席”となった2議席分が自民党と立憲民主党の候補に割り当てられる事になった。まさに“棚ぼた”だ。
小選挙区で落選した現職大臣も“棚ぼた当選”
この“珍現象”で救われた自民党の当選者が、伊藤忠彦復興大臣(60)。
小選挙区では、立憲民主党の候補に約2万票の差をつけられ敗北した。
伊藤忠彦復興相:(27日)
本当に申し訳ありませんでした。
国民民主党の議席を譲られる形で、辛くも現職大臣の面目を保った格好の伊藤氏。
伊藤忠彦復興相:
選挙結果につきましては、私の(復興相としての)立場ではコメントを差し控えさせて頂きます。
“棚ぼた当選”について、29日の会見のなかで思いを述べることはなかった。
同じ「東海ブロック」ではもう1人、立憲民主党の福森和歌子氏も“棚ぼた当選”で議席を獲得した。
立憲民主党・福森和歌子氏:
ありがたいというか、びっくりというか。せっかく頂いた貴重な、というか。枠ができたと言う事については本当にありがたかったし、祈る思い(で待っていた)。国民民主党に投じて下さった方の為にも、その方々が望むことをやっていきたいと。
もう1人、北関東ブロックで「落選」から「当選」へと運命が逆転したのが、公明党の山口良治氏だ。
公明党・山口良治 青年局次長(本人Xより):
心より、心より、感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
当選判明直後にSNSに投稿された映像では、喜びを爆発させていた山口氏。
FNNの取材に、29日午後こうコメントした。
公明党・山口良治 青年局次長:
議席を頂いた以上、国民の皆様のために誠心誠意、働いて参ります。
青井実キャスター:
他党に譲るほど予想できなかった大躍進となった国民民主党ですけれども、今後は何を期待していきますか。キャスティングボード握ってるなんて言われてますから、そのあたりですよね?
山口真由スペシャルキャスター:
政策のイメージは定着しましたけど、次は政治技術の問題だなというふうに思います。「103万円の壁」みたいなのを、与党と交渉しながらやっていくっていうことが求められるのかなと思います。
(「イット!」10月29日放送より)