秋田県の八郎潟町議会で、意識不明の状態が続く町長に対し、町議会で異例の不信任決議が可決された。通常、町長が退職する際は本人が申し出る必要があるが、本人が意思表示できず、地方自治法上の退職手続きが取れないため、苦渋の選択となった。

“町長不在”続く町議会 意識不明で辞職できず

秋田・八郎潟町議会で8日、畠山菊夫町長に対し、不信任決議が可決された。

不信任と言えば、通常は不祥事や対立に伴うものだが、今回は様子が違っていた。

町議会で発言する柳田議長
町議会で発言する柳田議長
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八郎潟町議会の柳田裕平議長は議会で、「町政の停滞を避けるため苦渋の選択として、町長の職を辞していただく通知をします」と発言した。

当事者の畠山町長は不在。
実は意識のない状態で病院にいる。

倒れる前の畠山町長
倒れる前の畠山町長

2月に公務中に倒れ病院に搬送されてから、意識不明の状態が続いているのだ。

町長の妻は、町議会に「町長の職を辞すのが最善と判断した。処遇は町議会に一任する」とした要請書を提出していた。

八郎潟町議会で行われた不信任決議の様子
八郎潟町議会で行われた不信任決議の様子

しかし、地方自治法では町長が退職する際は、「自ら議長に申し出る」必要があった。重体の畠山町長は意思表示ができないため、やむなく異例の不信任決議に至ったという。

柳田議長「今一番苦しんでいるのは奥さま」
柳田議長「今一番苦しんでいるのは奥さま」

柳田議長は、「介護をしながら、今一番苦しんでいるのは(畠山町長の)奥さまだと思う。いくらかでも荷を下ろしてもらえればと思う」と話している。
(「イット!」 5月11日放送より)

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