10月20日のホーム戦でも敗れ、現在4連敗中の高知ユナイテッド。
ホーム戦の試合後にはJ昇格を目指すキーマン・ユナイテッドの小林キャプテンとサッカー・元日本代表の永島昭浩さんがアツいトークを繰り広げた。
高知Uの課題は「声を掛け合う」こと
サッカー界のレジェンド・永島昭浩さんも観戦に訪れた20日の高知ユナイテッドホームゲーム。残念ながら0対2で沖縄に敗れ、4連敗となった。
ヴィッセル神戸時代にキャプテンとしてJ1昇格を経験している永島さん。試合後にディフェンダーとしてもチームを支えるキャプテンの小林大智選手に話を聞いた。

サッカー解説者・永島昭浩さん:
きょう試合を見ていて1つキャプテンに質問したいのは、チームとして選手同士で何か引き出し合うこと、求めあうことというところでいうと、もっと叫んで、大きい声で要求してもいいんじゃないかなと思ったんですけど、それはどう思いますか?
高知ユナイテッドSC キャプテン・小林大智選手:
若いチームではありますけど、殻を破る選手がもう少し出てこないといけないんじゃないかなと。
永島さんが指摘したのは、試合中における選手同士の声の掛け合いについて。
25歳のキャプテン・小林選手を始め、若手の選手が多い高知ユナイテッド。シーズン開幕時の選手の平均年齢は24.4歳で、JFLのリーグで最も若いチームだった。

サッカー解説者・永島昭浩さん:
ピッチの上で何か言ったことを引きずることなく、思いの丈をパッとキャプテンが「今のさぼったらダメだろ!」ということも含めて指摘する。終わってから「さっきのはこういうことだから言ったんだ」と言うことでチーム力ってぐっと1つになると思うが、きょう見ていて失点した時も「おい行くぞ!」とかそういうものが大勢の観客には伝わりにくいところがあった。ちょっと遠慮しているのかな?

高知ユナイテッドSC キャプテン小林大智選手:
声を出す選手は実際中心になる選手は出ている中でも限られている感じは僕もしていますし、そこが全員にもっと広がって一体感を出せればと思ってますけど、そこの覚悟というのを外の人がそう見えているなら間違いなく足りないと思いますし、まだもっと出せるし気持ちの部分だと思うので。
“キャプテン”としての課題
日本代表も経験した永島さんは、プロとしてキャプテンとして大事なことがあるという。

サッカー解説者・永島昭浩さん:
いざ戦うということになった時に本当にプロとして要求して、サッカー選手として日本代表になったり、世界一になるという選手は、黙ってプレーしている選手は誰1人いないと思う。キャプテンとして人としてもっと成長してもらう意味でも、僕はもっと闘魂じゃないけど、熱いアクションを起こしてもらいたい、成長してもらいたいと思います。

小林選手は「本当にその通りだと思いますし、僕の力で何とかしたいですし、何とかできる状況ではまだあるので、楽しんで僕も成長できるように頑張ります」と意気込んだ。
レジェンド・永島さんからのアドバイスを胸に次の試合での勝利、そしてJ昇格に向け再起をはかりたい高知ユナイテッド。

「遠慮しないで戦ってほしいし、この経験を糧にしてひと山越えて日本代表とかそして世界に羽ばたく選手になってもらい“たい”と思います。ちょっと最後かんでもうたわ」と笑いも交えながら小林選手を鼓舞した永島さん。

現在リーグ2位の高知ユナイテッド。J昇格のためには2位以上をキープする必要があり、首位の栃木とは勝ち点5の差で、3位以下とも差が詰まってきている。
残り5試合、もう負けられない高知ユナイテッド。次回は10月27日にアウェイで千葉の「ブリオベッカ浦安」と対戦する。
(高知さんさんテレビ)