伝統的なお座敷文化の中で食・酒・人・宴が育まれてきた高知では、宴会のことを「おきゃく」と言う。このおきゃく文化を広めようと、幕末の偉人・坂本龍馬が発案したとされる「船中八策」ならぬ「宴中八策」が登場した。

宴のルールなどを分かりやすく表現

NPO法人の「土佐(とさ)伝統お座敷文化を守る会」が、土佐のおきゃく文化を全国に広めようと「宴中八策」を製作した。

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一策、酒国土佐人たるもの、自らの酒量をわきまえ、後輩らから憧れられる飲み方を心掛ける。
三策、酒国土佐人たるもの、運転をする者も「なかま」にするも飲ませはしない。
八策、酒国土佐人たるもの、「世界一宴が楽しい酒国土佐」を全世界に発信することに尽力する。

坂本龍馬が発案したとされる「船中八策」ならぬ「宴中八策」。その名の通り、宴でのお酒の楽しみ方やルールなどをイラストを使って表現している。

「宴中八策」に知事も笑顔

10月9日、冊子を製作したNPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の竹村昭彦理事長らが高知県の濱田知事を訪問した。

冊子を受け取った濵田知事は早速、大事そうに内ポケットにしまい、「みんなで楽しむ。飲める人も飲めない人もみんなでという形で、そういうスタンスを明らかにしてもらってるので、皆さん安心して(宴会に)参加できる」と話した。

竹村理事長は「食がおいしい、酒がうまい、人が明るい。そして、世界一宴が楽しい酒国土佐っていうのを売りにして日本中、世界中からお客さんを集めて、高知を盛り上げていこうというもくろみを持っている」と意気込んだ。

「宴中八策」の冊子はすでに配布が始まっていて、2024年度中に高知県酒造組合が主催するイベントなどで5000部配られる。

(高知さんさんテレビ)

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高知さんさんテレビ
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